続き

と、いう訳で、CG的にイカす建築は、まだ、無い、とスウプ的には思っている訳で。


でも、構造的に「イカす建築」をCGで生み出すのは難しいんちゃうか、と思ったりするんです。
上に述べた「カメラが難しい」ってのもそうなんですが、それよりも、より本質的に、仮想物であるCGは「イカした」造形をするのは自己矛盾しているのではないかと。

というのも仮想物であるCGはただ何気なしに制作してしまうと、ニセモノっぽい臭いを放っものなんです。
で、存在感を獲得する為に何をするかというと、それはアニメと同じなんですね。
「現実にある、人々が見なれた要素を過剰に突っ込む」という手法で存在感を何とか手に入れようとジタバタする訳です。


ですんで、CGの構築物に込められてるエレメントは、見なれた退屈な物でしかない、と。


で、現実の世界の「イカす建築」ってどんなんなのよ、と。建築界から遠ざかってかなり長いので、今のハヤリは知らないのですが、一言で言って「非日常の空間」であるハズで。でないと、「イカす」存在にはなりえないですよね。フツーと違うからこそカッコイイ訳で。


ですんで、CGでイカす建築を創り出すには、存在感を醸し出すディテールを過剰に持ちつつ、微妙に物理法則を無視して、空間的快感を感じさせる造形を目指す事になるのでしょう。それしか無い、と思う。


そして、あともう一つあって、それは、TRON攻殻機動隊で表現されてる様な、「コンピュータの中、ネットの世界」の様な抽象世界を描く事に「イカすCC空間、建築」を実現する可能性があるのではないかと思っています。