シン・ゴジラ
観に行った。映画の日で安かったりしたしね。
あー、面白かった、な、と。
けど、「庵野氏の実写」だなぁ、というか、こう、やろうと思えば、例えば、あまりゴジラシリーズについて知らないアメリカ人、みたいな人にも面白く感じるであろう作品作りとはズラした作りではありますな。
そういう、チョッと外れた所を突いて作っているのは、監督とか周辺の人の趣味なんだろうなぁ。
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- まぁ、音楽が特にそうだよね。ヲタは「ここでコレ使って来ますか」と嬉しくなるんだろうけど、そうでない人には調子狂わされる選曲よな。
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- なんでそう、「チャレンジングなカメラワーク」とか入れ込むかねぇ。“パソコン画面視点”のアレなんか特に。○○爆弾辺りのカットとかも。
とか、そんな辺りはアレでしたけど、まぁ面白い作品だったんではないかと。
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- 今風の(“邦画”ではなく)映画のシナリオらしく、色々な視点から作品解釈が出来るようになってますな。
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- 導入部のアッサリさ加減と言うか、あまり盛り上げずに話を継いでいくのは、「オデッセイ(The Martian)」と似た感じがした。(いや、パクリだなんだ、そんな話をしたいんじゃないよ、念の為。)
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- 最初の設定は荒唐無稽(ゴジラが現れる)だが、物語についてはなるたけシミュレーションに徹して、肝心のところは大嘘つく、みたいな。
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- しかし、この作品、本当に変なところに力が入っていて、画面見ていて「あっ、甘利がいる!小池がいる!(しかも防衛相)枝野がいる!猪瀬がいる!」
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- 対戦車ヘリコ辺りのカットは、“Bayhem”の方がグッと来る感じですな。
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- ドローン(MQ-9でない方)のエクスキューズは入れる必要あったかなぁ?
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- 冒頭の「幼体」、あの質感、着ぐるみ感はワザとだよね?
なんて、つらつらと頭に浮かんだ断片を書き留めたけど、まぁ、自分として特筆すべきは
つまりは、エンタテイメント作品であるにせよ、先の大震災と原発事故の後の時代にしか作れない/作られるべくして作られた作品なのだよなぁ、と。