プロの批評

町山智浩氏の「イノセンス」批評。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040402

 さすがである。
 これほどシンプル、かつ明快に本質に迫る「イノセンス」評をWeb上で見たことない。さすがにプロの批評者である。

 しかし、スウプも「イノセンス」について感想を書いた(http://d.hatena.ne.jp/usui_soup/20040314#1079243932)んですけど、いかに自分の評が、文章がわかりにくく焦点がはっきりせず、うがち過ぎな物か思い知らされる訳で。逆説的に押井監督は「心なのよ、心」と言っているのはないかとスウプは感じていて「えらい若々しいテーマ」と書いていたのですが。

 あと、「ブレードランナー」のプリスへの言及にショック。いや、確かにそのとおり。つーか、スウプはワンフェスブレランの同人誌を買ったり、かなりブレラン・ファンなんですが、そのことに気付いていなかったのでショック…。画面の色合いやらでブレードランナーに言及している評はちらほら見たんですが、プリスについての言及は見かけなかったし、スウプも気付いていなかったし。

 なんか、「町山氏マンセー」な感じですが、スウプは最近では「映画秘宝」の批評で「鋭い!」と感じた映画批評の多く、そして学生の頃は読んで視線の鋭さで、色々な意味で影響を受けた別冊宝島の大部分は町山さんが書いていた事を、ご本人がはてなダイアリーを始めてから知って、慄然とした訳で。

繰り返しますが、シンプル、明快で、含蓄のある評です。昨日教育テレビの番組で見かけた言葉なんですが、町山さんの一連の著作物は、「読者が読みたいと思う評でなく、読者が知らなかったことを教えられる」評だと思うです。(もちろん、前提としてスウプの見識不足があるのですが)読めれ!