うーん、

匍匐前進中ですなぁ。どうにもエンジンが掛かりませぬ。


で、現実逃避で書店でタマタマ手にとった小川一水『老ヴォールの惑星』を読了したんですが、これが望外に良い作品だったなぁ、と。ライトノベルな感じの印象を持っていたので、書店でパラパラ捲ってみたときに、以外にSFしてるな、と少し驚いて、即購入してみたのですが。
特に表題作『老ヴォールの惑星』と『漂う男』が好きだな。


考えてみたら、フィクション物の書物を読んだのは数年振りだなぁ、と。
特にここ5,6年は書物といえばノンフィクションとか、新書物とかばっかりだったなぁ、と。
考えてみるに、いくつかの理由があるんだけど、その一つとしては、「予想を超えるような出来の作品」に当たってなかったのかな、と。学生の頃までは、そこそこ、色々なフィクションを読んでたんだけども、社会人になってからは読んでる途中から「翻訳が好みと違うな」とか「なんでここから話の進め方が雑になるかな」とか「これ、作者そのものじゃん」とか要らん事が目につくようになってきたんですね。「手法」に目が行くようになって純粋に楽しめなくなった、と。
ノンフィクションはそんな事無いですからね。記述のレベルがある一定の水準をクリアしているなら。*1


その点、上に挙げた小川一水の2作品は、素直に、ああ、新鮮だなぁ、面白いなぁ、と思えまして。


意識して、またフィクション読むようにしようかな。

*1:まぁ、ノンフィクションの場合は作者のバイアスを意識して読む必要があると漏れ様は思っているので、それはそれで難儀ですが…