M-Vロケット

ディスコンが決まったみたいで。
で、SRB-Aを流用した新ロケットも候補とか。


や、明日、多分ロフトで詳しい話が出るとは思うんですけど、なんだかなぁ、と。
なかでもSRB-A流用は素人ながら一番スジの悪そうなプランだと思うなぁ。どうせならM-Vをベースにしたコスト削減版のほうが、まだ開発の筋道が立ちそうな感じだけども。


ちなみに。
H2ロケットのLE7は、ターボポンプが単段なのな。で、インデューサ羽根のキャビテーションやらで一時期失敗が続いていた訳だけど。一方、スペースシャトルのSSMEやロシアのエンジンはどうなのかというと、ターボポンプが2段になってて少々キャビテーションが起こっても大丈夫な冗長性の高い設計になってるらしい。
で、H2のターボポンプが単段なのは「コスト低減を狙った」のが理由らしい。でもそれで失敗率が高まったら意味無いとは思うんだけども。
また、H2のLE7は「コスト低減の為に」削り出しでなく、板を溶接で繋ぐ工作が多くなっていたんだけども、これも最初に話を聞いたときには、「いや、そんな高圧、高回転に耐えなければいけない機械なら、溶接で仕上げるとどうしたって問題起こりそうだな。削り出しの方が結果的に安く上げられるんじゃないか?」と素人ながらに思ったりしたな。
で、H2Aでは溶接箇所を1300から600に減らしたんだけど、この理由も「コスト低減」って事になってるらしい。*1


てかね、こういうロケットなり、ロケットエンジンの「企画」ってどうやって決まってんだろうね、と。どうにも企画自体がエンジニアリング的に苦しい、無理がある選択をしてるように思えるんだけども。
企画者が現場を知らない、というかエンジニアリングに関するセンスが無いんじゃないかと思ってしまうなぁ。