発売予定の

K10Dの試作機を新宿のペンタックスのサービスセンターまで触りに行ってきた。



(PENTAX K100D + DA18-55 + RAW現像)


撮影画像もちゃんとしたサンプルが出てないので評価しようがないし、評価機自体については、色々とほかのブログやらダイアリーやらにレポートが出ているので、自分が感じたことだけ書いてみる。

  • 電源を入れると「コツンッ」とショックが手に伝わる。ああ、これがDR(ダストリムーバブル)なのね。
  • 操作系は素晴らしい。ボタン、ダイアルが増えたので直感的に各機能のモード切り替えができる。
  • 特に、露出系の操作性は素晴らしい。ペンタックスの「ウリ」であるプログラムシフトを進化させたようなハイパープログラム、ハイパーマニュアルはスナップシューティングにおいて非常に便利。
  • 本邦初、露出系の「感度優先モード」「AvTv優先」はISOが自由になるデジタルカメラならではの機能で。言葉だけではイマイチどういうものか良く判らないけれど、実際にいじってみると「なるほど、これは便利そうだな」と思った。技術的に新しいと言う機能ではなく、発想の転換というか、いわゆる「意匠」と言う意味だけではない「デザイン」としてのアプローチから生まれた機能な筈なので、初搭載したペンタックスが実際に写真を撮る際の使い勝手を強く意識している表れだろう。


その他、ブレ軽減はK100D以上だろうし、細かい所は痒い所に手が届く感じでリファインされてるし、言う事無いよね、と。
ただ、文句無く今持ってるK100Dから買い替えたり、買い増ししたりするかと言うと「うーん、ちょっとそれはどうかな」と言った感じだなぁ、と。


で、そう思う原因は「ボディ・メカ関係」のフィーリングだな、と。

  • ぱっ、と握った感じはK100Dより全然上質。ただ、ニコンD200みたいな「鬼のような剛性感」ではないな、と。D200K10DD80・30D>K100Dα100みたいな感じかと。ただ同クラスの機種に比べてちょっと重いのがなぁ、と。や、持ち重りするって訳じゃないですけども。手には重さは感じないんですけどね。
  • シャッターフィーリングというかミラーショックは、まさに「K100Dと同じユニットが剛性の高いボディに入ってる」という感触。ニコンキヤノン機の方がキレがいい。軽くシャッターが切れる、ミラーショック感じない、というか。ただこれはペンタックスのブレ軽減機能のせいなのかな、とも思う。シャッター切る毎にCCDユニットがブレ方向に電磁力で「ジャンプ」してブレを打ち消している筈なんで、マスの大きいCCDユニットが稼動している限り逃れられないのかな、と。*1
  • ファインダーがね、ペンタプリズム、倍率0.95倍にしては感動が…。D80D200のような「おおっ」って感じじゃないな、と。自分は眼鏡を掛けてるんで、アイポイントのせいかなぁ。D200に比べてアイポイントが低くて全域が見渡せないから、ファインダーの大きさを実感できない、とかかなぁ。じっくり比べた訳じゃないんで、信憑性低いですけども…。スペック上は変わり無いみたいなんですけどねぇ。

追記:試作機がワイヤーで繋がれていて、自分の場合、屈んでファインダーを覗いたせいかもしれないな、と。カメラ店D80とかを弄った時は、台がそもそも高くて屈む必要も無いし、第一店内が明るいので、印象が良かったのかも。横並びで評価するまで何とも言えないですね。

  • 縦グリップは自分はいらないな、と。縦グリップ無しの方が、自分はカメラが握りやすかったな、と。


だもんで、試作機を弄ったあと、上の写真撮るのにK100Dを手に持ったとき「いや、これはこれで良いなぁ」と思ってしまったんですね。華奢だけど軽いし。K100Dのファインダーもナカナカ良いじゃない、と。
ただ、ネットに流出したアルファ版のK10Dの撮影画像の、光源というかハイライトのフチの描写が結構良いというか、リバーサルフィルムくさいというか、階調がかなり良い感じだったので、そこら辺のK10Dが出す絵の印象が良いなら、転んでしまいそうかなぁ、と。


ま、そんな感じで。

*1:そこで次機種ではCCDのマウントをカーボンで!とか妄想したり(笑)