昨日の

コメント欄でNeXTとかの話が出て、丁度、各所でYouTubeの、ジョブスの14、5年前のNeXTのデモのムービーが話題になってたようなので、メモがてらに。

いや、思わず全部見たんだけども、こんな「美しい」OSというかプラットフォームが普及しなかった(WebObjectsなんかは名前をよく聞きましたけどね)って事を考えるに、やっぱりM$ってーのは、悪の帝国だよなぁ。

  • ネット環境がWWWでない事に時代を感じるな。でもそれ以外は「未だやって来ない未来」だなぁ、と。
  • 徹底したGUIドリブンでシームレスな操作がすばらしい。はてな記法を覚える事が恥ずかしく思える(´・ω・`)。
  • OSとDBが透過的にデータやり取りするのは、2006年の現在でも十分未来的だよね。ま、現在ではWEBブラウザーとインターネット上のDBサーバーがその役割を果たしているのかな。
    でも、WEBブラウザーはDB上のデータを閲覧するだけだからね、NeXTのようにDB上のデータを加工するまでは出来ないから、やっぱりNeXTは未だに「先進」なのね。
  • ドキュメント上に出自の違うデータをバンバン貼り付けて、しかも引用したデータの更新が反映されるのは、今見てもカッコイイ。
    つか、[CG]タグでこのところ書いている、新バージョンの3DCGソフトがデータベース機能を持ち始めている所に、妙にリンクするな。結局、OSがNeXTの提示した未来にちっとも向かってくれないので、OSでなくアプリ側でDB化を推進した、という事か。*1
    そういう意味でもM$は悪の…(ry。
  • 最後辺りでグラフィック関連の機能にサラッと触れるんだけども、フェーラーリの画像の黒バックを一発で抜くのは良いとして、窓ガラス部分の「半透明」もボタン一つで抜けるようなデモなんだけど、コレ、ホント?事前に抜いてあるとか、そういうのでなくて?
  • あー、ありましたなぁ、Rendermanバンドル。あと、Realtime Renderman。
    ジョブス的には「コレだけ準備しました。ベンダーの皆さん、素晴しい3DCGアプリ作ってね!」って事だったんでしょうねぇ。NeXTを使えばRendermanのライセンスが漏れなく付いてくる、なんて夢のようだよね。


まぁ、けど、結局「高価すぎた」って事なんだろな。
あと、いくら「どんなファイルフォーマットでも開けます」っていっても、じゃあ、インフラとしての出力関係のはどうなのとか、データを貰うのはいいけど、出す方はどうなの、とか。そこら辺でユーザーに安心感を与えるのは、なかなかに難しいよね、と。
例えば、3DCGソフトのプラットフォームがNTに移ったってのは、OS+ハードで30万、あとアプリ、自作機でも仕事が出来る、って環境だったからなんだな。
ソレまでの、SGIベースでOS+ハードでウン百万、アプリも百万オーバー+年間保守料、ハードも保守が必要、なんて環境とは金銭的に比べ物にならないから、って事なんだろうな。
NeXTもそこそこの値段のハード、売り切り、入出力が完全互換、ならば世の中少し変わってたのかも、なんじゃないか、と。

*1:あ、いや、直接の動機としてはOS云々なんて全く頭に無くて、単純に現場の制作フローの進化に対応してアプリにDB機能を実装した、って事でしょうけどね。