僭越ながら

これ見たときは、「捨て身だな」と。
http://eva.yahoo.co.jp/gekijou/big_message.html
つか、勝算無いじゃん、こういう仕事って。
世間的に「名作」である事*1が確定している作品を、オリジナルの監督自らがリメイクするなんて、「負け」しかないよな、と。


と、まぁ、酷い事書いてみたりしたんですが。
ですが、実は、自分はこういうスタンスの庵野氏にはとても期待していて。


「負け」が怖いというか、避けるべき事なら、じゃあ、庵野氏の盟友、樋口氏の「外した」戦略がいいのか。最初っから、名作を目指さずに、あくまでリメイクのポジションを守った作品作りは、まぁ、失敗は無いだろうけど、毒にも薬にもならんヨなぁ、と思ったりしていて。
「いや、別に勝とうとは思っていませんから」みたいな。
そういう意味で、例えば、どうなるかは判んないけども「○○パ○」なんかは置いとけよ、とか思ったりするのな。


そういうところを加味してみると、この、庵野秀明の決断ってのに対して、漏れ様はどうしょうもなく「漢だなぁ…」と思ってしまうんだな。


エヴァはもう古い、とも感じます。
しかし、この12年間エヴァより新しいアニメはありませんでした。

なんちゅう、この煽りっぷり。(;´Д`)

閉じて閉塞した現代には技術論ではなく、志を示す事が大切だと思います。

映像製作者として、改めて気分を一新した現代版のエヴァンゲリオン世界を構築する。
このために古巣のガイナックスではなく自身で製作会社と制作スタジオを立ち上げ、初心からの再出発としました。
過去にとらわれず、現状に甘えず、進歩ある未来を目指すためです。

崖っぷちな感じもほのかにする。下衆の勘ぐりすれば、実際色々な意味で崖っぷちなのかもしれないが。



つかね、庵野氏が次作品にこの作品を選んだ時点で、「世間的な成功」とかは無いと思うのな。名作を本人がリメイクなんだから「外して」そこそこの成績とか、もう一発、名作を、とかは有り得ないし。
だから、一番イカンのは「ちょっと安牌」とか、そいうのだろうな。「安直に成功を狙って、失敗に沈む」と。という事は、ですよ、「世間的な失敗」しかないんだから、 そこに突っ込んで行け、と。その突っ込んでいく勢いで「世間的な失敗」とか「負け」を突き破ってですね、

「Σ(゚Д゚)うは、名作とか勝ち負けとか、全て突き抜けてしまってるよ、コレ。」

という作品になる事を期待したいなぁ、と。



多くの投資家を惹き付けたであろうクタタンのプレゼンから生まれた「PS3」よりかは、岩田社長のWiiNDSたれ、と。



そんな風に自分は思っています、ハイ。

*1:ラストをどうのこうの言うことは出来るけど、自分は間違いなく名作だと思います、ハイ。