ほほぅ

なんかあるふぁブロガーさんが、CGデザイナーに吼えてるみたいだな。
(なんかそうではないみたいだな。詳しくは追記参照)
ザルな仕事のおかげでダイアリーなんか書いている場合じゃないんだが、こういうネタはスルーできないなぁ、と。
昔、今村昌平の映画学校に入学したらまず春の授業で全員田植えを経験させると言う事があったが ... - otsune tumblr まとめサイト 画像保管庫Q

“ 昔、今村昌平の映画学校に入学したらまず春の授業で全員田植えを経験させると言う事があったが


まず日本のCGクリエイターは映画の現場で下積みをしろ


フォトリアルな世界に近づかないならまだしも、実写に近づけようともがけばもがく程、地盤を支える根幹が崩れている事に気づかない。そんなベクシル冒頭20分。鎖国しているのは日本じゃなくて、CGの現場じゃ無いのかと、問いたい。


酷いのは、”撮影”そして”照明”!!
その画面を構成する要素が何によって成り立っているか、そのCG屋さん達は全く無自覚なのだ。
それはツールが思うように出力してくれるから、だろうけど


間違った認識で操作すれば間違ったデータが出力されるんだ!


初っぱな、小型のスパイロボットみたいな奴が、雪原から顔をもたげて望遠レンズでキュイーンとズームアップするカットが2カット続くのだが


超望遠レンズのクセに画角は標準レンズ


2カット目の遠くの車にズームアップするカットがわかりやすいのだが、かなり遠くから狙ってズームアップしている。ズームと言うのは画角を狭くする事で被写体を大きく写すわけだが、その過程で遠近感は殺され圧縮された画面になる。実写なら。
それがパースが変わらないのなら”そのスパイロボットがもの凄いスピードで被写体に近づいているのだ”と言う画面になってしまう。


別の話になるが、CG屋の人はこのレンズと画角に無頓着すぎる。
例えば、全長1000mの巨大戦艦をCGモデルを作ったとしよう。それを宇宙に浮かべてカメラ前を横切ったとして、だいたい1000mの巨大感って出ない。なぜなら、


ちょっけい200めーとるのレンズだからでーす


どういう視野角にどう言うパーツが映るか、計算すればわかるはずなのに、レンズ設計を間違えて撮影するからどう作っても巨大感が出るわけ無い。ここはむしろ手描きの宇宙戦艦ヤマトが横切っていく方が描写的には正しい。 id=526028049

まぁ、すでに現場視点で突っ込み入れられてる方もいるのだが。
まず日本のCGクリエイターは映画の現場で下積みをしろ 島国大和のド畜生
なぜそうなってしまうかという、現場事情とか技術的要素とかについてはこちらで的確に指摘されてるから書かないけどさ。




映画の現場で下積みしたら、どういうクリエイターになるのか、俺にはとてもいやらしい事にしかならない気がするんだが。

  • 声の大きさと出すタイミングによる、現場における主導権争い。
  • 自分の理解の範囲外にあるパートについては、勉強しようともせず、ただただ邪険に扱うだけ。

そんな、クリエイターと言うよりは、オポチュニストの集団を作りあげたいなら、そういうのもOKかもな。
まぁ、撮り直しの効かないフィルムを、一時的に紛失したが出てきたとしても「すみません、ありました」と名乗り出るのではなく「捨ててしまうのが正しい」という、映像よりも面子大事な、そんな常識がまかり通る業界らしいし、また、自分がちょこっと垣間見た程度でも「さもありなん」な話だしな。
実写の世界なんて、CG業界以上に鎖国メンタリティとしか思えんのだが、自分には。
なんか、「フィルム」とか「キャメラ」に幻想抱いていませんかね、と。




つかよ、ベクシルって映画版アップルシードと同じ流れの作品でしょ。「そういう」カットしか作れない、そういう制作体制、って事でFAなんじゃね?日本のCGクリエイターうんぬんよりも、CGとか映像とかの事知らんエライ人たちが、適当に現場組み上げただけなん違うんか、と。
てかよ、あと例えばアニメってさ、CG屋さんにいくら払ってんのよ、と。純粋にアニメ作品じゃないけど、現場要員はみんな専門学校生、束ねるのも専門学校生、研修扱い(まぁ、お小遣い程度には金は出てるのかもしれないけど)なんつー作品もあったなぁ、と。


や、だからさ、一般的な映画にしたって、アニメにしたって、CGにしたってさ、ちゃんと勉強してる人にそれなりのお金払ってきちんと仕事してもらう、そういう体制に元々からなっていないってのはさ、otsuneさんだって知ってる筈だろ、と。
沖浦、黄瀬、西尾クラスがビッグネームな劇場作品作ってるって訳じゃないんだからさ、と。
スキル云々よりかは、若くて世間知らずで安くて空気読みが上手い、そういう人間のほうが仕事にありつきやすい、そういう世の中じゃねえか、今の世の中はよ、と。




だからよ、アニメ業界とかそれに関わるCGとかの事を知らない筈はない人がさ、「日本のCGクリエイターは〜修行しろ」なんて言ってんじゃねーよ、と。
「地盤を支える根幹が崩れている事に気づかない」なんてのはアニメ業界がそうじゃねぇのかよ、と。




あとさ、画角のことをきちんと把握できてないってさ、原画マンでも結構いると思うんだが、どうよ、と。
それと、ひとつ言っておくと、レンズの直径は画角と関係はないよ。画角は画角よ。



もうひとつ言っておくと、こんな「煽りエントリ」に星が2つも付いてるのには脱力させられるよ。星じゃねーんじゃないのブクマだろ、ブクマ、と。




追記:
はてブからのリンク元を辿っていったら、
tumbleのquoteだからオレが書いた文じゃないけど、まぁ面白いからいいか
だってさ、、、orz
差し詰め m9(^Д^)プギャー ってことかよ、と。tumbleのquoteだから、なんっつって言われてもなぁ、引用のリンク元もその説明も書いてないから判んないよね。書式も先頭に「”」が付いてるくらいだからな。



や、まぁそれは置いといて、「CGクリエイターは〜修行」を書いた人が素人なら、まぁ、俺はスルーだよね。つか、素人の観客さんはなに言ってもOKだと思ってるから、俺は。制作現場の事情なんて関係ないしね。
書いたのが評論家とか批評専門のブログとかなら、まぁ、突っ込み入れるな。「批評するんだったらもっと勉強した方がいいんじゃね?」とかな。
現場に近い人なら、「ナニ勘違いしてやがんだコノ野郎」ってなもんでね。だから、素材がちっとも来なくてバタバタしてるってのにポチポチとキーボード叩いて書いてみたんだが。



引用元が少なくとも素人かセミプロかプロかわかんないと、突っ込みいれる価値があるかどうかも(そしてquoteする価値があるものかどうかさえも)判んないよね。