[雑談]大きい話

  【お粗末】

 トヨタFSWは大会直前、問題発生を懸念する夕刊フジの取材に「シミュレーションの結果は万全で、問題は起こらない」(トヨタの高橋敬三モータースポーツ部長)と胸を張っていた。今回のGPでトヨタは惨敗。今夏までトヨタF1チームの代表だった富田会長は「お客さまの声を謙虚に聞いて、システムを進化させることが義務であると感じています」と語ってはいるのだが…。

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_10/t2007100101_all.html

山科忠 : TMG会長 兼 チーム代表

「…略…30年振りのF1レース開催を成し遂げた富士スピードウェイを祝福したい。ここの施設は整っており、レース運営も良かった。残念なのは、このホームGPで望んでいた結果を得られなかったことだ」

http://www.toyota-f1.com/public/jp/gp2007/15_japan/race.html

こういうコメントは出てくるが、トヨタ*1、中のエライ人からなんの詫びとか反省のコメントが出てこないのは、トヨタが組織としての「死」を迎えつつあると考えられるのではないか。



つまり、実質的な仕事が出来る偉い人でなくて、「万全で、問題は起こらない」なんて台詞を連発するエライ人が出世競争に明け暮れる、そんな組織なんだろな、と。世界中の誰を連れて来ても「そんなん大失敗でしょ」と思える事態を前にして「運営も良かった」なんて建前というか「殆ど嘘」を公式発表してしまうって、これはどこの首領様の国か末期のソ連や東独か、ってなもんでね。あ、我が国も60年チョッと前くらいはそんな感じだったか。
社会的なコモンセンスよりか、属する組織の内部の事情が優先するってのは、立派なモラルハザードだヨなぁ、と。



や、どんな集団でも内部で「出世競争」する部分はあるんだけども、それが「実質的な仕事」以上の割合を占めるようになったら、その集団は緩慢な死を迎えるしかなくなるよね、と。



と、同時に、こんなお為ごかしがまかり通る企業が「日本一の企業」であるこの国の将来がとても不安だな、と。

*1:FSWの富田会長を除く