フランスGP 決勝

むーん、フェラーリ“完勝”ですな。
その予兆はプラクティスからも表れていて、あまりハラハラする事も無いレースになるかと思えば、なんとライコネンのエキパイがもげて周りのカウルも焼いてしまう、という近年には珍しいトラブルが。
結果マッサが先頭に、ライコネンが2位に落ちたのですが、ゴール後の車体の映像を見ると、熱でインダクションポッドまで穴が貫通して、インテークのファンネルが見えとる!ヘッドカバーも!
よくぞ完走しましたな。電装焼けてストップしたり、3位以下にやられたりしても不思議では無かったよなぁ、と。
ホント、不幸中の幸いだったよね、と。

トゥルーリ、そしてトヨタ。まずはおめでとう、と。
ここ数戦、失速してしまったかなぁ、という感じだったんだけど、まぁなんとか第二グループ争いのメインプレーヤーに踏みとどまった感じですね。そんな中での2年振りの表彰台3位は価値があるんじゃないかな、オベ・アンダーソン御大に捧げる事も出来たし。
まぁ、ただ、スタートからゴールまで、防戦また防戦のレース運びはチョッとカコ悪いな、と。つか、なんかトヨタは数年前から決勝で良い位置につけた時は、ほぼ毎回、所謂「ビンの蓋」になってる印象が強いんだけど、それはイカンでしょう。
素人考えだけど、コーナーで守るセッティングにしておいて、予選はトゥルーリの集中力で順位を上げる。決勝は直線スピードで劣るからビンの蓋と化す、って感じがするんだけど。それじゃ勝ちには行けないよなぁ、と。まだまだ先は長いんじゃないかな。
そんな勝手な推測が当たっているのかどうか判らないけど、トゥルーリ、記者会見でとてもやつれた風だったなぁ、と。全周、コーナーでほぼ100%の走りをしないと直線では勝負にならない訳で、近年のF1ドライバーには珍しい程の憔悴しきった表情だと思ったなぁ。
スタートの数周を守り切れたのが、全てだったんだろうなぁ。

ところで、ハミルトンは、なんか完全に歯車ずれちゃたねぇ。
ちょっと精神的にも不安定になってるんじゃないかなぁ、と思ったな。高速シケインのオーバーランで先行車抜いてしまって、その抜いた車に譲らずに走り続けてしまった件なんか、ルール違反でペナルティを食らうのは明々白々な訳だから、自分からチャンピオン争いから降りてんのかと言われてもおかしくないよな、と。
マクラーレンは、去年もそうだけど、ハードウェア云々というよりも、チーム運営のソフトウェア的に何か「悪い部分」があるんでしょうかね。

ま、そんなトコかと。