お話的に面白いなぁ、

と思ったアニメ作品の事とか。
いや、「マクロスF」なんですけどね、エエ。

  • 先週15話が1クール目の総集編で、今週の2クール目から今までの伏線を回収し始めて物語の「本筋」にかかってる感じだな、と。
  • けど、先週の総集編が、有り物カットを繋いだ所謂「総集編」でなくて、新カットや悪役キャラの台詞による「説明」を挟んだ、「見逃せない総集編」になってたのが感心したなぁ、と。
    普通は、総集編って制作現場が、なんと言うか、こう、「一息つく」ような回というか、そんなノリがあるんじゃないかと思うんだけど、「マクロスF」って、全力投球ってな感じがするなぁ、と。
  • もう一つ15話で言っとくとしたら、後半のミュージカルの様な演出のシーンが面白かったな。あまりアニメでこういう演出見ないような気がするんだけど、どうだろ。
    自分の性格的に、12話のバカ展開とかこのミュージカル展開って苦手だったりするんだけど、全然面白くみられましたよ、と。
  • 前に書いたことだけど、この作品の立ち上がりでは1話の中で余計に感じてしまうお話のネタと言うか「箱」が多いな、って感じだったな、と。
    けど、1クール回った今、そこら辺がこなれたのか、脚本的に危ういバランスで何とか1話に収める事が出来てて、見るとお腹一杯な、そんな感じ。
  • なんかね、構成の段階でちょっと詰め込みすぎなのを「分かっていてやってる」んじゃないかな、と思うんだけど、どうだろ。
    「普通はそんだけ盛り込むなら2話位に分けるよね」って所を1話でやってしまう、とか。だから脚本とかコンテで少し無理が来る、とか。無理が来てしまうと「余計な「箱」が挟まってんなぁ」と思うけど、上手くいくと「畳み掛ける様な」展開、とか。

    いや、コンテ描き起しとか、脚本書き起しして確認している訳じゃないんですけどね。
    でも、「そのシーン、丸々抜いてもお話成立するし、その分、キャラの芝居に割り振った方が所謂「クオリティ」ってやつが上がるんじゃね?」とか思う回がチラホラ見受けられる感じなんで。
  • でも、そんな所謂クオリティよりか、その畳み掛けるような「勢い」みたいなのを、監督とか「お話を作る人」とかは狙ってるんじゃないかなぁ、と。前作アクエリオンも勢いで見せてしまう感じの「作り」だったしなぁ。
  • 反面、ここぞというカットでレイアウトや作画がイマイチとか、台詞やキャラの芝居とかがステロタイプだったり大雑把に感じるシーンがチラホラするという欠点も、1話から変わらずの、この作品の「性質」だな、と思う。にもかかわらず、ネット上の評を見てもおおむね好評だったりするのは、物語の構成の上手さとそういう「勢い」みたいな所が人を惹きつけているんじゃないかなぁ、と。
  • 「勢い」絡みで言えば、イラストサイトやニコ動をここ1、2週間ほど席巻した「キラッ☆」の、あの振り付けって、コンテマンが考えたんだろうか、あるいは監督、演出、コンテマンの合議とかなんだろうか。
    歌詞としての「キラッ☆」の成立過程は、こちら*1を見るとその経緯が分かるんだけど、あの振り付けもなかなかに凄いな、と。
    てか、12話ってバカ話(褒め)な回よねぇ、と。
    コンテがちゃんとバカになってるのが良いよね、と。でもレイアウトがイマイチなのは単にイマイチだよな、と。
    あともう一つ付け加えると、ラストシーンでああいう風に、話を畳まずに続けてしまったのは、意表を突かれましたよ、と。

いやまぁ、そんな感じで「マクロスF」は、「勢いいのち」って事で。
続きでMXで再放送してる、京アニ制作の「フルメタTSR」のウェルメイドな方向とは、チョト違うかんじよなぁ、と。