ツールドフランス 第19ステージ

今まで、個々のステージは、見ていて面白い、でも、総合はランスが、あまり「どうだ、参ったか」的な勝ち方*1をしていない*2ようで、でも総合タイムはブッチギリで…、てな感じに見えていたんですね。で、ランスとウルリッヒらライバルとのタイム差がジリジリ開いていくのを見るだけ、みたいな。や、凄いのは凄いんだけど、なんか華がないな、総合争いは面白くないな、と。


ロードに乗らなくなって約10年、薄いマニアでしかないので、スットコな印象かもしれませんが、ここ数日はランスが積極的に勝ちに行ってますが、勝ち方が「ワンデーレース」的*3というか、最後のタイミングでピュッと勝つ、というか。エース同士が切った張ったして勝つって感じがなくて。


でも、最後の個人TTみて納得したね。USPSのメンバーの速いこと速いこと。


ほかのチームならエース級で通るメンバーがアシストしてるのね。そんな面子が集団のコントロールしてるんだから、そうそう重要なアタックが決まったりはしないですね。そら見た目のレースは地味になるのも納得です。


で、ランス本人は2位ウルッヒルに1分以上の差をつけてしまう訳で。ウルリッヒも遅くない、いや、むしろ3位に30秒以上つけるほど速い訳で。いよいよ、F1のフェラーリっぽりでつ。「皇帝」、か、「王者」ですな。


ランスが勝ち始めてからは全くと言っていいほど、ツールの個々のレースはチェックしていないので、全く説得力のない、ただの印象でしかないのだけど、フィニョン、イノーの時代は勝負のあり方に「騎士道」めいたものがあったような*4

*1:上りのステージで、自らのアタックでライバルを振り落としていく、見たいな。

*2:というより、ライバルが不運や落車で、勝手に落ちていった

*3:場合によっては「ステージレース」で、そこでそういう勝ち方はどうよ、みたいなとこがあったり

*4:当時、ツールを特集番組にして放送していたNHKの編集の魔術に掛かってるかも知れませんがね(笑)