ドイツGP

再放送を見てからもだいぶ経ちますが。


バトン、すごい、えらい。ですね。
またチームの戦略もうまくハマったみたいで。その2位の取り方が、非常にストロングな取り方だったと。


で、我等が琢磨。
うー、いかんですね。順位に影響なかったとはいえ、あのスピンはイカンですよ。アレはマシンがどう、とか相手がどう、とかいうミスじゃない訳で。ひょっとしたら一つ順位が上がったかもしれない。


でも、琢磨も中盤、かなりアグレッシブな走りを展開していましたが、でも、それが順位に直結しない、というか。「無駄に速い」んですね。状況としては春の頃の走りまで巻き戻った感じで。


では、いつぞやも言いましたが、自転車のランス・アームストロングに絡めて。


アームストロングって、ロードに出始めた頃、スタートしばらくで、単独で逃げを始めて、やがて捕まってゴールでは集団に埋もれるというパターンだった。「トライアスロン出身で、バカっ速いんだけど、無駄にアタックを掛けて、全然勝てないアメリカ選手がいるらしい」って当時「誰だ、それ」って感じで自分も聞いた(あるいは雑誌で読んだ)ことがある。


それはそれで分かるような気もする。
「よーいドンで、俺とお前どっちが速いんだ!」ってなノリで。*1
でも、それではやはり、ロードレースというカテゴリのスポーツは勝てない訳で。野球も、ボールを速く投げれるからって強い選手にはなれないわけで。


それに似ているような。
まぁ、琢磨もイギリスF3チャンプな訳だから、ナイーブな若者というよりも、どちらかと言うと「海千山千」に入る訳だけど、でも、「F3」でなく、「F1」というカテゴリのスポーツの「勝ち方」がまだ掴めていないんじゃないかと。


そういう勘所をバトンは掴んだのではないかと。

そんなところが琢磨の課題ではないかと。でも、これ、シーズン開幕当初からですけどね。エンジンブローによるリタイアで、そこら辺の諸々の事柄を身につけて、順調に離陸できなかったのかな、と。しばらく、厳しいですね。
でも、「勝ち方」を知らないってのは、平均順位が中段以下のチーム、ドライバーもそんなものだと思いますけどね。

*1:ランスの出身競技であるトライアスロンは、当時自転車による集団走行が反則だった事もあり「よーいドン」ライクな競技でありました。