ローレライ観た。

id:yms-zun氏と観に行ったのだけど。


原作を読んでないので、あまり断定的な事はいえませんが。


短く言うと、「エンタテイメントとしては十分かと。まぁ、あんなモンじゃないでしょうか。」と。


でも、言うと、脚本がどうなんだろう、と。
同じ意味の台詞をキャラに言わせるとして、なぜ、その単語を選んでしまうの?とか、台詞じゃなくて演出か芝居で見せてしまえよ、とか。
そこら辺は原作にも責任があるかも。自分が読んだ福井晴敏の作品でもそういう印象を抱いた事があるので。
それが最大の理由で、没入は出来なかったなぁ。冷静に演出、CG、編集を観察しながら観ていた、というか。


また、原作と脚本の両方が絡む事なのだけど、キャラクターが外見的、内面的に1945年の人間に見えない、という。内面的には、思考傾向が21世紀の人間の視点なんだよね。つまり、原作者、脚本家が21世紀の日本人の思考傾向をベースとして、1945年の日本を物語ってる、と。台詞自体も現代人が使う(当時の人間は使わないのではないかと思われる)単語が頻出するし、1945年の日本に「あったかもしれない物語」としては、とても見れなかったですね。
外見に関しては、当事の人間としては筋肉付き過ぎでしょ、と。もっと絞れた顔の輪郭、体のプロポーションでないとなぁ、髪型もチョッと違うので無いか、と。ここのところ60年代の邦画を観ていたので、余計そう感じましたな。まぁ、拘束時間とギャラによって無理だったのかも知れないけど。でも、役者ももう少し拘って欲しい所だな、と。プロとしてね。


そんなこんなで、没入して観れなかったなぁ、と。yms-zunさんとも観賞後のまとめで一致した意見で。


漏れ様は話の骨格とかはOKと思っていて。台詞回し、演出のテクニカルな面で残念な面があるなぁ、という印象です。


いや、でも「所謂エンタテイメント」としては十分なのかな、とは思いますが。劇場の中もそんな否定的な空気ではなかったかと思うし。むしろ、演出とかに人並み以上に感心のある「制作者」故の不満なのかな、と思うし。という事で「あんなもんじゃないか」と。


取り敢えずは、こんな所。
その他、CGとかについては気が向いたら追加します。