色々書きたい事があるのだけど

どうもね、難しいなぁ、と思っていて。



自分は、CGで飯食ってる事もあって、CGには一般人以上に関心を持っている訳なのですが。
だもんで、何かCGについて書くにしても、「○○のCGはショボイ」とか「○○のCGはダサい」とかの「印象」では全く意味が無いと思っていて。「そのカットのコレコレな要素が、こういう風に処理されているから、なんかイマイチに見えるのではないか」と、「印象」の原因の分析が不可欠と思っていて。
で、ローレライのCGメイキングなんか聴きに行って、上映時は「まぁ、こんなものではないか。なぜ、この要素をこんな風に処理したのかは疑問だけど。」と、どちらかというと肯定的に見ていたのが、「いや、そういう風に製作進められるんだったら、ここまでやるべきだったんじゃないの」とか思っていたりして。



だけど、この頃思うことなんだけど、どこまでCGに手を加える事が出来るかって、現場単位で全然違うのだなぁ、と。フリーで色んな仕事して、特にそう思ったり。



例えば、自分がお手伝いしたアニメ作品なんかでは、制作会社からもらうレイアウトとか、素材とかが遅れたりして、「ああ、コレが噂で聞いた「アニメのスケジュール」かぁ」なんて思っていたりすると、別の作品の現場にいた人なんかは「( ゜д゜)ハァ?別にそんなこと無いスよ?」、、っていう事らしいし。そういうアニメのCG制作について書かれた本なんかに載ってる事例でも、それぞれ絡み方が全くと言って良いほど違うのね。
だいぶ前、テレビで「キャシャーン」の製作現場のドキュメントやってたんだけど、監督自らポスプロの現場に詰めていて、必要に応じてチェック、指示出ししてたみたいで「アー面白そうだな、羨ましいな」と。漏れ様が関わった映画作品なんかとは全然違う訳で。
なんで、人によって制作体験のベースが違うんで、自分的には突っ込み所な事象があっても、他のデザイナーさんから見ればそうでも無く、「あの現場じゃアレでOKなんですよ」*1とか。



だから、自分的に、自らの体験をベースにして「ここはこうした方が良いのと違うの。」とか思っても、「いや、判ってるけど、出来なかったのよ」ならまだしも、違う体験を持った人にとっては「えー、そこまでする必要あるの。」って事もありうるわけで。
そんなこんなで、CGについて、あれこれ書くのは、あまり意味無いのかなぁ、と思ったり。



まぁ、でも、CGの制作について、あまり知らない一般の人、アニメの手描きの人なんかには意味あるかなぁ。

*1:いや、理屈の上ではOK出なかったら作品が完成しないので、クオリティはどうであれ、OKの出ないCGなんて無い訳ですが。