建築の


構造計算がでたらめなマンションがあったとかのニュースが、このところ多いですが。
漏れ様は、建築は勉強をしただけで、実務に関してはそんなに詳しくないのだけど。


なんか、データを偽造した問題の構造屋さんが槍玉に上がってますけど。


ホントにそれだけなのかなぁ、と。


とういか、自分の記憶では、構造計算って、意匠方面の事務所が柱とか壁の図面を引いて、
その図面を基に、構造屋さんが計算をして、「いや、意匠さん、ここに一本柱入れるか、
柱太くして鉄筋増やさないと耐た無いですよ」なんて話するもんだと思ってたんだけど。


つまり、


構造の基本的な構成は、意匠というか、その建物全体を担当する事務所が決める。

その構成で大丈夫か、構造系の事務所が計算する。

OKなら次の工程へ。駄目なら構造系事務所はアドバイスなりをする。


という感じだったような。
間違いあるようでしたら、ツッコミ希望です。


で、この仮定が正しいとすると、設計担当の事務所が最初に「ありえない程弱い構造の図面を引いてきた」って事なんじゃないのかな。
なにも、構造系でないと強度に関しては全くわかんない、って事は有り得ないと思うんだよね。「大体、この位の柱、壁で、鉄筋はこの位で」ってのは意匠でも、経験的に知ってる筈なんだけどな。


更に仮定を重ねると、設計担当の事務所がコスト重視で「限界設計」した図面を、件の構造系の事務所に降ろしてきた、と。
で、構造屋は「これじゃ耐ちませんよ」って言ったら、「じゃ、出来るだけ安く上げるには、どこに鉄筋増やせばいいの」って話になって、「うーん、いちいちトライアンドエラーで計算するのメンドクサイなぁ」ってことだったのかも。


更に穿った見方すると「え、なに、耐たないって?じゃ、そこんとこ『いいかんじ』にしといてよ」ってな風な話を元請けが言ったとしても不思議はないわな、と。「あまりゴチャゴチャ言われると、オタクに仕事出しにくくなるなぁ」とかね。


そんな訳で、件の事務所代表の建築士が「専門家が見たら一発で分る」とか言ってるのかな、と。テレビで見る限り、インタビュー受ける態度も、なんか不思議な感じですわな。


確認検査とか元請けの事務所が、あまり話題に上らないのが、漏れ様は不思議だなぁ、と。