桜蘭高校ホスト部

第十三話「不思議の国のハルヒ」みた。


ひとことで言うと「これは、良い夢オチでつね」(゚∀゚)。
うーん、演出、作画共にクオリティ高かったですねぇ。




演出的には、他のダイアリーとか見ると原作とはかなり違う感じらしい。
で、本作は、ヒロインのこのお話の世界でのモチベーションと周りのキャラクターの立ち位置を説明しつつも、エンターテイメントとして成立しているのが良いなぁ、と。
また、キャラクターの関係性の伏線というか連想させるモノが結構重層的に構成されてて、良く練られた脚本だなぁ、と。いやまぁ、夢ってそんな感じでしょ、って言えばそうなんですけど、ソレを纏め上げるのが凄いなぁ、と。
そうやって、原作をアレンジして、1クール目の折り返しのまとめとしての役割を持たせてる訳で、計算されてるなぁ。
監督、脚本家の手腕が現れてるんではないかと。
「編集」だけで作られる総集編なんかよりずっと作品に対する誠意ってーか丁寧さが表れてる様に思ったり。




個別のカットでは「うは、こんなレイアウト挿もうと発想するってスゲー」とか。
「こういうカットを一つ間に挟むのが、ヒロインの心象とか表して、いいんだなぁ」とか。


作画というか原画は、物凄い凝った「仕草」の芝居のオンパレードで。結構フルフレで作画してるカットがあったような気が。あ、いやいや、フルフレだから上等、ってんじゃなくて、微妙な動きの仕草を丁寧に描いて必然的にフルフレになったんではないかと。
漏れ様は、冒頭、ヒロインが音楽室のドアの前で、ほんの少し弾むような感じで止まる所で「へぇ」と思い、双子兄弟が、肩を入れつつ柱の周りを廻るとか、最後辺りの環の「どうぞー」の仕草とかで「うは、すげ」と。
ワシャワシャ動くモーションより難しいン違うかと思うんですね。イマジネーションも一段と必要とすると思うし。少なくとも、こういう上等な「仕草の芝居」見ると、漏れ様に(3DCGだけど)ああいうの出来るだろうか?って思ってしまうんだな。



あと、個別に思ったこととか。

  • ガラスの器が、冒頭で割れなくて、ラストでいきなり割れた状態で出てくるのが「上手い」と。
  • あ、気をつけて観てなかったけど、夢の中を「冒険」するヒロインは、常に上手から下手。ラストのヒロインの一番コアの「心象」が出てくる裁判シーンで唯一、下手から上手向きだったような。
  • 他の話数でもなんだけど、一番最後に出てくるヒロインの「説明台詞」って入れなくてもいいん違うかなぁ、と。ヒロインの笑顔だけで十分のような。

とかとか。
あ、この話数、絵コンテ、演出ともども監督自ら担当してるんですな。
いや、いいもの見たと思います。