今日の

情熱大陸」は写真家の梅佳代だった。


自分は写真でコンテストとか月例とか、ましてやお金を得ようとかは全然考えていないというか、間違ってもそういう方向は向きたくない思いで写真撮ってる訳だが。
でも他人が写真を撮ってる様は見ていて面白いから、こういうドキュメンタリーが有ると見ているんですね。



で、番組、見たんですが。
梅佳代氏の写真て、もう、ドンピシャのタイミングの写真が特徴なんだな。「アッ!」と思う瞬間、あるいは、動きの中で見過ごしてしまう一瞬をを切り取ってる。それはもう、作品集を見れば分る事で。


本人は、テレビで見る限りは天真爛漫なタイプといって良いと思うんだけど、映像で、撮影のその実際を見ると、うーん、この人は、天才、ってヤツなんだろうなぁ、と。

  • レンズは単焦点標準、広角ズームの2本のみ。
  • たすきに掛けているカメラを構える→シャッターを切る、が一連の動きでとても素早い。構え直しとか、足をずらすとか一切なし。
  • しかも片手持ち多し。
  • で、切るのはワンショットのみ。連写なし。 Σ(゚Д゚)

それで、あの絶妙の瞬間を捉える訳だから、こりゃね、凄いね。
自分には「練習したとしても無理」って領域だよなぁ、と。つかね、その絶妙のタイミングを「捉える」どころでなく、「予測する」っていうか、もっと言うと「被写体から引き出してる」ん違うかな、と思うほどで。



あとね、プロの写真て「外れなく写真を撮る」って事だと思うんだけど。
その為に、事前にはコンセプト決めの打合せして、スタイリストやヘアメイクが付くんだろうし。スタジオで撮影するし、ストロボ何台も置いてトレペで光を拡散さして撮ったりするし、ロケでも事前にロケハンして、その上でレフで光を起したりストロボも使ったりして撮影するんだろうし。
でも、彼女は、そういう方向とは逆だな、と。
被写体が見せるある一瞬を撮る、と。で、本人も作り上げた環境で狙い通りに撮るって事には興味がないみたいだなぁ、と。
でも、殆ど作り上げてないのに、上がってくる写真は「梅佳代の写真」になってんのが凄いなぁ、と。


CSで写真家の荒木経惟のドキュメンタリー見たときも思ったんだけど、「写真の技術を身につけてプロになる」とかそう云うのじゃなくて、写真を撮る為にそう生きている、っていうか『「写真撮り」を生きる』って感じだなぁ、と。


や、良い物観ました、ハイ。