「蟲師」を

観に行った。
もう今週で終わりそうだったしね。
ちなみに原作は未読。



自然信仰な視点で捉えた日本の風景が秀逸。
映画にはちと盛り込みすぎなプロットかな、とも思うし、中盤から後半にかけて間延び感が少しするけど、まあ、そういうリズムの作品だ、という事でOKだと。風景にもその方が良く馴染むだろうし。
いや、観てよかったです、ハイ。



ただ、脚本の単語の選び方が…。単語とか言い回しが現代的なのな。まぁ、意外と時代的には新しい(電気の普及し始め)って事なんだろうけど、ビジュアルとのズレがイチイチ気になるなぁ。



プロットは、映画としてはチト盛りだくさんな所はあるし、原作見てないって事もあるのかもしれないけど、自分は後半に向かって、複数の「筋」の纏め方が「上手いなぁ」と思いながら見てました。
多分ね、大友克洋の完璧な「コンテ」だと盛りだくさんな辺りとか、丁度良かったりするんではないかと思ったり。



作品の世界観というか、自然というか蟲の「エコシステム」が自分には分り難かった。いや、ラストは「こういう事なんだろうな」程度に分るんだけど、もう少し分りやすくても良いんでないかと。
大友克洋の完璧な「コンテ」だとそこら…(ry。



あと、時間が前後するシーンがもう少し分りやすく出来そうな。
いや、「ああ、多分、回想シーンなんだろうな」と分りはするんですが、見ながらイマイチ確信が持て無いというか。で、シーン明けに「あ、やっぱり回想シーンだったんだ」と。
カット繋ぎが、キャストに僅かにズームイン→Finとかだと判りやすいんだけど。
あ、ギンコの少年時代とかは除外で。アレは、序盤はパラの話が、終盤に収束するのがいいので。



蒼井優、そうですか、髪を束ねた後姿から登場しますか。
監督、良く分かってらっしゃいますねノ(´д`*) 。つか、視線が結構エッチで、事前の予想と違って驚きました。



オダギリジョーも、原作との違いは判んないけど、ああいうキャラらしい雰囲気が出ていて良かったと思う。





あと、CGについて。


多分ね、自然の風景って結構VFX入ってると思う。霧とか煙とか。
例えば飢饉の農家が枯れた稲を燃やすロングのカットの煙はかなりVFXで足してる気が。


地滑りよく出来てたと思う。


蟲そのものよりも、その数が。葦とかのマスク抜きとか。蟲を封印した文字の数の多さとか。お疲れ様です、と。
にょろーんと出る蟲の触手(?)のハイライトの入り方が良いな、と。


雑誌とCSのメイキング番組見ているんで、予備知識ありで見ているんですが、撮影現場で、クレバーな段取りして撮影しているなぁ、と。
日本沈没」とかの「大物」なVFXとはまたノリの違う特殊効果だね、と。




そんな感じです、ハイ。