つづき2

知人がレスする感じで

画のCGIを見て気軽に「ショボ」とか言つてしまふ感覚つて、底の浅いアニヲタが二言目に「作画崩壊」と言ひたがるのに似てるんぢやないかな。「俺はそれを見る目があるんだぜフフン」みたいな。

って書いてたんだけど。
これ読んで、自分は高校の頃通ってた美術の予備校のこと思い出したな。クラスのデッサンの出来が全体的にどうもよろしく無い、ってときに


「君ら、この程度しか観察できてない、と反省せなアカンのやで。所長の奥さんは美術もデザインも全然関係の無い人やけど、君らの作品一目見て「あ、なんかココおかしい」って言ってはんねんで。君らは何時間もモチーフ見てるのに、素人に一瞬で見抜かれるなんて、これからモノ作っていこうとしてる人として、致命的やん。」


みたいな事言われた事あったなぁ、と思い出した。



だから、見て評価、ってのは素人さんでも超一級の評価者になれるのな。目が健常な人であれば、日頃から「モノの見え方」をインプットするトレーニングは無意識下で出来ている*1訳で。人間のパターン認識能力自体もかなり鋭敏なものだしね。
つまり「俺はそれを見る目があるんだぜフフン」てのは、みんなありますよ、その程度は、と。問題は、ヲタなりマニアを自認するなら、作画崩壊なりショボがあったとき、そこから何を考えるか、って事じゃないかな、と。



この前、CSで新宿のロフトプラスワンの「ヲタク大賞2007」の番組やってて。番組の中で、


「『トランスフォーマー』のあのアクション*2はイケてない。アメリカ人、分ってない。」


的な発言があって。
自分は去年のMAYAのセミナーで、『トランスフォーマー』で日本人のセットアップ・ディレクターさんの話聞いて、ナゼにああいうモーション付けになっているかを聴いているもんだから、そういう物言いに「ちょっと、まて。」と。
いや、素人さんが言うには構わんのよ。だけど、おまいら「半業界人」だろ、と。マニアの肩書きで本出したり記事書いたりしてんだろ、と。
だもんで、去年風邪引いて、そのままになってるMAYAセミナーについても書かんとなぁ、と。



ああ、なんか書く予定を自分で積み上げていってる…。
前書いた、ありえねーカメラの動きが生きる映像の分野、ってのはまた次な。

*1:でないと動物として生命維持できません

*2:って言うかモーション、動き、な。