MAX 2009ってのが

出るみたいなんですが。MAX2008が年末に出てから殆ど間を置かないバージョンアップなんですね。んで、2月に発表で、英語版はデモ版が既にサイトに上がってるという、急な動きで。
いつもは夏頃に発表の、日本語版は年末出荷みたいな感じだったと思うんですが、なんで今年はこんな時期に、みたいな。なんか、VerUP毎にアップグレードしているユーザーを年間保守のサブスクリプションに誘導してんじゃね?みたいな。




まぁ、新機能自体は、痒い所に手が届く良質な物だと思うので、「まともに動く」なら自分は歓迎なんですが。だた、MAXってユーザーの自分からすると細かい使い勝手とかで「痒い所大杉」な所もあるんで、「チマチマやってんとガーッと直してんか」って感じもあるんですが。



んで、海外のBBSで一部話題になってるのが、公式サイトの新機能紹介のムービーで解説をしている人が、ネイティブな標準的な英語でなく、外国人(インド辺りのアジア系?)な訛りが強い人が喋っていて、何言ってるのか分らん、と。
自分も聴いてみて、確かに分りにくいし、明らかに発音の間違ってる単語とかも指摘できるほどで。
MAXはこの所、紙のマニュアルとかガイドを止めたりとか、コスト削減が目に付く訳ですが、こんな所もアジアにアウトソースかよ、みたいなコメントも見かけたり。
確かに、MAXを知らない人にもソフトを紹介するという役目を負ったムービーな訳で、こういう所は、それなりの気遣いというか注意を払って制作に当たるべきだヨなぁ、と。そんな風に自分も思ったな、と。


追記:
ムービーを見た限りなんだけど、気になった変更点が2つ。


シーンにライトを配置する際に、デフォルトで「フォトメトリック」っていう物理計算的にに正しいライトが選択されるようになったのが、ひとつ。
建築CG専門ソフトならソレは正しい変更かもしんないけど、映像系、エンタテイメント系では、フォトメトリックなライトってのは、アクセント的に一部のライトを配置する事はあっても、デフォルトにされると使い難い事この上ないと思うなぁ、と。オブジェクトを均一に立体を分りやすく照らすには、リアルなライトは都合悪くて、平行光とか点光源とか単純なスポットの方が都合良い訳で。
誰もがGIでファイナルギャザーでレイトレで、そしてフォトメトリックなライティングする訳じゃないと思うんだけどな。普段からそんなコストの掛かるレンダリングやってられませんよ、と。
配置する度に、ライトの種類をドロップダウンから切り替えるって、ウザそうだなぁ、と。


もうひとつは、ビューポートのナビゲーションが、サイコロみたいなアイコンをマウスで回したりする事で出来る様になったみたいなんだけど。
それ自体は面白そうだし弄ってみたいなと思う様なものではあるけれど、普通、3DCGやってる人って、どんなCGソフト使っててもビューポートの操作は「キーボードショートカット+マウスボタン」で既に訓練されていると思うのな。で、それはこれからもそうだろうし。*1
結局みんな、これ関係の.dltとか外してしまって、誰も使わないんじゃなかろか、と。
てか、こういう機能を付けようって発想自体が、現場を良く知らないんじゃないかというか、「エンタープライズな発想」というか、そんな気がしてしまうなぁ、と。

*1:モデリングとかでオグジェクトをクルクル回しながら頂点を弄ったりするときに、一手毎にわざわざマウスをアイコンに持っていくなんて操作、ウザ過ぎで考えられない。