続けて

今期の深夜アニメは複数タイトル見ていたりするんですが、まぁ、マクロスF位しかツッコミ書くことも無い感じで。ソウルイーターは脚本、コンテともに安定していると思うし。RDは小事件が最終回近くまで続いて最後に作品のテーマ的な事件が起こるのかな、と。まぁ攻殻の原作もそんな展開だったな、と。でもTVアニメのシリーズとしてはどうなんだろう、と。



んで、フロンティアは第8回のラストの展開を見て「王道プロットは死んだ」と書いたのですが。今週見たら、まぁ、キャラ紹介の回って事もあるけれど、いきなり「学園モノ」になるような事もなかったな、と。
でも、プロットは王道を通り越してベタにまで達しとるな、と。



キャラの紹介の回として、その見かけによらないキャラの過去のトラウマと、主人公との絡み、そしてトラウマの乗り越え方、と、出てくるシーン全て「はいはい、そうなりますよね」みたいな手堅さ加減だなぁ、と。



ただ、プロットのその余りのベタさというか、手堅さ加減に、「これ、制作側も少々「ネタ」として扱ってんじゃないか」とか思ったな、自分は。



特に、射場でのミハエルとクランの絡み辺りでそう感じたなぁ、と。
ああいう、サイズの違う登場人物の遣り取りって、普通、エスタブリッシュ・ショットの後は、お互いキャラのバストアップ以上の、表情大写しのレイアウトを繋いでシーンを構成するんじゃないかと思うんだけど。
そこをバトロイドなバルキリーとクラン大尉(大)の掛合いなんて、ナニ考えてんだ(notネガティブ)。バルキリーがジェスチュアの芝居するなんて…(笑)。
特に、バトロイド・バルキリーに「ばかー」で平手打ちなんて、面白いにも程がある(笑)。
自分的には、そういう古さ加減の演出を「大サイズ」で「ずらし」てやる所に、なんか制作側の意思というか、意識が見えるような気がするんだけど、どうだろ。



自分は中身がベタであってもアバンギャルドであっても、「物語を伝える」という基本的な点において破綻していなければ、その作品を評価するかしないかは残るは「好み」でしかないと思うので、どっちにせよ楽しんで見ていられるな、と。



あ、ただ、基本的な点で一つだけ。
自分は、本当に3DCGで飯食っていいんだろうかと思うほど、「視覚情報の記憶」って言う点で弱かったりするんで、記憶違いだったらスマソなんですが。
初回からずっとだけど、そのシーンの空間情報の把握がしにくいなぁ、と。たぶん、今回に関してはレイアウトよりかコンテでそうなってたのかなぁ。
一つはミハエルとアルトが取っ組み合うシーンって、シーン頭にエスタブリッシュ・ショットが挟まってなかったような。
あと、ミハエルがひとり射撃訓練してるシーン。遠景(off射撃のSE)→中景→アップと寄っていった気がするんだけど、ああいう宇宙コロニーな複雑な背景の場合、射撃訓練してるよ、というアップ→中景な流れの方が分かり易い気が。



あ、もう一つ。
今週の、3Dパートの動きというかタイミングは上手いな、と感じた。まぁ、どこがどうだから良いと思った、とかは書きませんけど。うん、良い出来だと思ったな、と。