なんかLightwave Coreとか

言うのが発表されてますな。

http://features.cgsociety.org/story.php?story_id=4908
http://www.newtek.com/core/

えーと、なんだって?

  • オブジェクト指向フレームワークで、C++を使って作られている。
  • マルチ・スレッド、マルチ・プロセッサとマルチGPUに完全対応。32bitでも動くし64bit環境ならもの凄んごいよ、と。
  • Windows、OS?、Linuxマルチプラットフォーム対応。
  • LWってば、モデラーとアニメーション/レンダリング担当の2つのソフトに分かれていたんだけど、Coreはこれらの作業を、旧来通り別アプリでするように作業する事も出来るし、一つのソフトで作業する様にする事も出来るよ、と。で、それらはいつでも切り変える事ができるよ、と。
  • Coreは旧来からのLWの良さ、簡単に使えて、レンダリングの品質とスピードが素晴らしくて、モデリング作業において優秀、ってのを全部引き継いでるよ、と。
  • 統合された物理シミュレーション環境が搭載されていて、ハード/ソフトボディ・シミュレーション、物理シミュレーション、クロス、ヘアー、そしてソルバーが、お互いに透過的に影響を及ぼしあう事が出来るよ、と。
  • SDKが付属するんだけど、このSDKってばNewTekの開発者と同じ物で、ソフトにフルアクセス出来るんだよ、と。
  • GUIはQt(キュート)GUIツールキットとCSSで作られていて、ユーザーの思うがままに改造可能。

…etc、ってな感じなんだが。
まぁ、今の3DCGツールのトレンドを全てブッ込みました、ってな謳い文句だなぁ、と。
自分も、LW5.5から6位まではお世話になった訳だし、一度も自分のPCにインストールしてないとはいえ、7まではライセンスがあったりするんで、LWも5.5時代の軽快さと現代の3DCGソフトに要求される見通しの良さと機能が実現されるなら、またアップグレードするのも良いかもな、と思って、ようつべに上がってるデモ・ムービーを見てみたんだが。



む、むーん。ビミョー(;^ω^)
大体さ、ムービの出来自体が微妙。一企業の新製品発表ビデオにしては編集が雑だし、こういうデモムービーって、ソフトの操作デモがムービーの大半を占めるべきだと思うんだけどさ。なんかオッサン2人出てきて、あーだこーだと喋り捲るのが殆どって、どうよ。


ま、ムービーの出来自体は置いておいても、製品デモもなぁ、見た感じアルファ版じゃね?ってな感じだなぁ。
基本的な操作しか出てこない(出来ない?)し、BOX作って面の押し出しやって、プロシージャルだからパラメータ変更がいつでも反映されるよ!なんて言われても「いや、それ今の3DCGソフトは殆どそうなってるから」ってな程度の事だしなぁ。
そのプロシージャルな部分だって、デモムービー見る限り1次元的な手続きみたいだし。今なら2次元的なフローが組めないと、インパクトは弱いよなぁ。


つまり、デモから見る限りは、新しいアーキテクチャーになって、ほら、こんな凄い事がこんな簡単に!こんな複雑なデータをこんな軽快に!って所が汲み取れないのよのな。
なんか、今年の第4四半期に出荷開始らしいけど、大丈夫かね。
また、5.5から6のHubアーキテクチャに代わる時みたく*1、第1四半期に安目のアップグレード費を払った特別なメンバーシップにはベータ版(?)配るらしいけど、ソコまでしてLWにコミットする雰囲気なんてVer6当事はともかく、今でもあるんだろうか。




てか、NewTekから2001年頃に分かれて、Luxologyを立ち上げた元Lightwaveのメインプログラマーたちの開発している「modo」も近々新バージョンの401を出すみたいなんだけど、こちらはデモで訴えようとしている事が判り易くていいよね、と。
機能的には、何かビックリする様な見たことも無い新機能、ってのは、無い。
けど、ムービー見れば、彼らの「同じ事でも、サクサク軽く動いてサクサク作業が進む様にする」っていう開発方針が明確に出てるよね。
LWcoreがVer1手前、こちらがVer4という違いはあるから当たり前な部分はあれど、LWのアップグレードの倍額*2出しても、まだmodoに金出す方が納得できるよね、と。そんだけ、完全に書き直されたLightwave Coreにある筈の「ワクワクする何か」が感じられんのよね、自分は、と。



むーん、Newtekの中の人にはもっと頑張って欲しいところ。
少なくとも、ハッタリも効かないデモなんかしている場合違いますぜ、と。




追記:
こちらによると、ノードベースの部分については、自由度がめちゃ高くて、二次元的な手続きを組む事は可能で、それをユーザーに対してどう表示するかは如何様にでも出来る、って書いてあるなぁ。
まぁ、スペック表の「パワフルさ」が判る様なデモ・ムービーを待ちたいと思います、ハイ。

*1:自分もあの時のおまけの“Bug出し隊Tシャツ”まだ着てるけどね。

*2:アメリカのサイトに記載の値段での比較