MAXの方も

次の“2010”の「チョッとだけよ」なプレビューが、数日前から公式ブログとかに出てたのなー、と。
ま、そのエントリも、まだ工業デザイン向けの“Design版”の話で、映像向けの“素のMAX”については正式発表を待て、とか書いてありますけど。



ザックリ見た感じ、今年のアップグレードは、実際の作業に効きそうな実質的な改良が多いん違うかな、とオモタな。
で、その中で自分的にやっぱり大きいなと思ったのが、PolyBoostっていう、有名なモデリングスクリプト群を、いつものAutoDesk「らしく」買い取って、だけどいつものAutodesk「らしくなく」*1UIとかを改良して、綺麗にインプリメントしている感じなトコかな。
あと、やっとUV編集の使い勝手も改良するみたいだし、どこまで使い物になるか判んないけどビューポートでテクスチャペイントが出来るとか、殆どレンダリング品質のビューポート・プレビューとか。や、今年は新バージョンがホント楽しみです、ハイ。



けど、思ったんだけどさ。
今までAutodesk発の新機能って、UIがイケてなかったり、機能の詰めやインプリメンテーションが甘かったりして、使えねー、って事がほんと多いよなぁ、と。
自分はAutodeskの中の人と知合いでもないし、まめに情報追っかけている訳でもないんで勝手な妄想でしかないんだけども、こう、あまり3DCGの作業に詳しくない人が仕様を決めて、んで根も葉もない噂によるとMAXのコーディングってインドでしてるらしいから、これまたあんまり3DCGの現場に詳しくないプログラマーが実装して、結果、「いや、機能としては確かにあるんだけども、こんなん使いにくくてやってられねーし」みたいなモンが上がって来ている感じがするんだよなぁ、と。
例えばUVを揃えようと思うと、デフォルトの機能ならSketch Verticesを使う*2事になるんだけども、いったい何手おれに使わせる気やねん、ってくらい煩雑なのな。たかがUVを一直線に揃える位なんだから、って結局、自分で簡単なスクリプト書いてボタン登録して使う羽目になるのよな。



その点、今回の目玉の一つの Graphite 、aka Polyboost は外部の人間がスクリプト集として市販していただけあって、目の覚めるような操作性の良さを以前から発揮していて。もう、デモムービー見ただけで、「これは良いモノだ」と。


でも、当然の事ながらPolyboostは、MAXのコアまで弄くって作られた物じゃないんだよね。最終版はどうか知んないけど、最初は確かスクリプト集程度*3のモノだったと思し。
つ事はだ、Autodeskの中の人だって、同じ機能は、技術的には作る事が出来た筈で。
違いと言えば中の人が、「現場で、有ると非常に便利な機能をキチンと把握して、それはどんな操作性のツール落とし込めばいいか」ってのをキチンとイメージ出来ていたかどうか、でしかないよな、と。




そういう観点からして、AutodeskのMAXチームの方々、とりわけ企画関係の方々は、もっともっと勉強するか、制作現場上がりの人を充てて欲しいなぁ、とか思ったりします、ハイ。

*1:いつもは、買ってきて、そのままブッ込む。下手したら「About」画面も差し替えてない(CATとかな)、っていう。

*2:あるいは0スケール掛けるとか

*3:数は多かったけどね