スペイン 決勝

あー、バトン勝ちましたなぁ、って感じではあるんだけども。
でも自分的には、今回注目してたのはバリチェロのほうだったんだな。


てのもさ、自分は予選の時のバリチェロの表情が、そこはかとなく強張ってるように見えたんよね。で、思ったのがさ、予選のあのタイムアタックバリチェロは結構自信があったんじゃないかなぁ、と。ポールは取れただろ、みたいな。
そこで、「コレで行けるでしょ」と思っていたら、ベッテルにやられるのはまだしも(車が違うからね)予選終了スレスレのタイミングで(つまり、精神的にはちょっと浮ついた状態で)タイムアタックに突入したバトンに0.2秒強やられてしまう*1訳で、ちょーっと心中穏やかで無かったのではないかと。
や、ポールは意識してなかったとしてもさ、そろそろバトンに予選も決勝もやられっぱなしだと、「スーパーサブ」が嫌でフェラーリ/シューマッハ(兄)から離れたのに、またもや俺の立ち位置は「サブ」なのかよ!みたいな心持ちがあるんではないかと思うのよ、ルビーニョには。


まぁ、そんな妄想がふと浮かんだのね、予選後の体重測定の場面とか記者会見での、あのバリチェロの表情見てて。


で、決勝さ。
皆さん見ての通り、バトンがスタートをミスったのかバリチェロがスーパー・スタートダッシュを決めたのか、あのスタートを切って、しかも燃料もバトンよりも積んでる、ベッテルフェラーリ/マッサの後ろって訳で、「コレはいけるぞ!」と思いながら走ったと思うのよね。おまけにバトンの第2スティントの走り始めはホントにタイムが上がらなかったしね。


だけどだけど。
第3後半と第4スティントのバリチェロは、ほんとにタイムが上がらなかった。0.5秒づつバトンに離されるし、自分はピットが1回多いし、ってな感じで。
2ストップ/3ストップの作戦の差ってのも、会見でバトンも言ってた様に、事前は3の方が速いだろって見立てをチームで持っていて、バリチェロはキチンと、ホントにキチンと作戦通りに走ったと思うのよ。
俺ってば、バッチリ走りきったじゃん、みたいな。
なのに、バリチェロがトップに立って燃料の少ないバトンはその軽い車重を生かせない、というそのディスアドバンテージを補う為とはいえ、本来有利な筈の3ストップを2ストップに変更してハードタイヤで長い距離を走らないといけないバトンに負けてしまった訳だからね、これは、もしバリチェロフェラーリを離れた志を忘れてないなら、心中穏やかじゃない筈よねぇ、と。*2


速いライバル、監督はブラウン、マシンはその年の最速マシンって構図は、「あれ?コレはどっかで見…(ry」ってなもんでしょ。


いや、これは、2/3ストップ変更の経緯とかさ、それぞれの担当エンジニアが両ドライバーに、どんな風にレース戦略をインフォームしていたかとか、そこら辺の取り扱いを誤ると、暫く前までの風前の灯のチームを一致団結して支えたメンバーとしてでなく、ガチのライバルとしての「火花散る争い」を今年のシーズン後半に見る事になるやも知れないな、と。



以下短く。

  • つかね、今回、スティントの立ち上がり、走り初めがブラウンは本当にタイムが出なかったよねぇ。コレゆえ走り初めの回数の多い3ストップのバリチェロに、余計に不利に働いたかなぁ、と。自分はバトンの第2スティントのタイムの上がらなさを見て、「あ、今日はバトン、オワタな」と見ていたからね。
  • マッサ、本当に。゚(゚´Д`゚)カワイソス。CS番組中じゃ、あの「燃料足りません」騒動はほぼ“ネタ”扱いでしたな。つか、上で自分が妄想した「火花散るライバル争い」は、今年のフェラーリに期待してた事なのに!
  • ラップ1秒以上の速さの差があってもオーバーテイクできないって、それ最早「オーバーテイク委員会」の目論見が外れる所まで、マシンの空力が進化してきたって事?あるいは、バレンシアのコース特性によるもの?
  • あのー、そんな「抜けない」レースを見てて思った事なんだけど、まぁ、妄想にも程があるってモンだけどさ、琢磨選手をどうですか、ルノーさんトロロッソさん。すくなくとも、琢磨選手の方が見栄えのいい、観客を沸かすようなレースすると思うんだけどなぁ。

とかなんとか。

*1:今年の0.2秒は大きいからねぇ

*2:表彰台セレモニー前のバリチェロ見て、CS解説の今宮氏も「バリチェロ、顔強張ってますね…」って言ってた様な気が。