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自分は現場の抱く不満と不安と歯痒さ

2010-02-13 - 大和但馬屋日記

コレの中身が問題なんだろうな、と自分はオモタな、と。


つまりはさ、その不満とは何ぞや、と。
普天間の問題が、少なくとも国内マスコミ的には「迷走」している訳だけど、米軍軍人を前につい「『信頼してくれ』などという〜」って口走ってしまうのは、さしずめ「ウチのエライさんがオタクに迷惑掛けてしまってスミマセン」みたいな心情である、って事なんだろう、と仮定するとだ。


「僕ら友人たる米軍さんとの約束をちゃんと守ってよ〜」ってな所なんだろうけど、そら個人レベルの付き合いなら礼儀の範疇だけどさ。



けど、これは国家間での遣り取りであってさ、政権が変われば政策も変わる。
米軍だって歴代の政権交代でその都度、方針は変わってきた訳で。そんな“上の話”に負い目を負ってしまうなんざ、どんだけベタベタ・ウェットの浪花節なんだよ。近頃のヤーさんでさえ、も少しドライなん違うかと。
そこまで米軍さんを斟酌してしまう、わが日本軍*1の連隊長殿はどっち向いて軍人やってるんだ、と。どこに所属の軍隊なんだ、と。
非公式な場で愚痴るならまだしも、公式な場で「演説」してしまうとは。


あと、文民統制(政治統制)ってのは、なにも「軍人を押さえつける」とか「軍人には発言権は無い」って意味ではないよ。
や、軍部が何がしかの「暴走」をしそうな場ではを抑えなければならないんだが(だが、続く理由によってそんな事出来るのかは甚だ疑問)。また、発言は出来るしすべきなんだけど、それは「軍事の専門家」としてなんだけど。


文民統制ってのは、

軍隊というのは、国家における最大最強の暴力組織である。

必要な「力」ではあるが、ソレが独自の意思を持って行動し始めたら、他にコレを抑える術はない。

よって、近代的な民主国家においては、軍隊は政治的に中立で、法の支配と民主主義の政治過程を尊重せんといかん、と。*2



そんな訳で、軍隊は、軍事の「専門家」としての役割に特化して、政治判断に敢えて立ち入らないってのが、「フツーの民主国家」の条件な訳よ。
ほらさ、「民主主義」なんて看板を掲げていても軍部が政治に口出しまくり(というより、首領様が軍部を背景に、といった方がいいだろうか)な国ってお隣にある訳だし。我国も戦前戦中辺りはそうだった訳だし。あ、あともう少し遠くなるけど、あまり褒められたものでは無い政権を、しょっちゅう軍部がクーデターで引っ繰り返して、その混乱を毎度に国王が平定する、なんて国もあるし。
自分はそういう国状が良いとはとても思えんから、そこら辺の原則を理解できてない軍人(そして政治家も)は願い下げだ。


だもんで、そこら辺の「大原則」みたいなモンを正しく理解していない、とか、自らの職業の立場と、何故にそうなってるかの知識があやふや、ってのは非常に拙い事態だと思うのよね。
だから、米軍の流儀とは違うとか、そういう問題じゃないと思うんだよね、自分は。




追記:
あー、なんか追伸があったみたいで、前後してしまって、意味が通らない感じなってしまったな。
ともあれ、文脈やら前後無し、ってのは確かにイカンね。その訓示とやらを通しでビデオかなんかで見んと、キッチリとした評価は出来んよね、確かに。

*1:や、公式には自衛隊ですけどね。ここではあえて。

*2:ていうか、本来、全ての官僚組織はそうでないといけないんだけど。野党だからと言って資料出さなかったりするのは、「よりベターな選択の可能性」を摘む行為だからね。