ソユーズで

年末にISSへと飛び立った野口 聡一 宇宙飛行士のtwitterから、毎日かの如くに宇宙からの地上の写真と、その日の作業内容のtweetが「降って来る」。


まさに、これぞSF。


つか、前にも少し書いたけど、どういう回線なんだ、コレ。なんかiPhoneで写真撮って、そのままtweetを投稿しているような気がするんだけど、という事はだ、ISSにはWiFiと、地上との間にブロードバンド回線が開設してあるんだろうか??



しかし、自分が子供の頃は、こういう形でSFが自分ところに「やって来る」とは思わなかったなぁ。
巨人の高度知性体が現れるのでなく、冷凍睡眠で宇宙を旅するのでもなく、冷凍睡眠から覚めたら腹から「蟲」が飛び出てくるでもなく、酸性雨に煙るLAの空に輝く、「強力わかもと」のネオンの間をスピナーが駆け巡るでもない。
フロイド博士は地球衛星軌道から娘(キューブリックの娘)にテレビ電話で語り掛けるし、デッカードはレイチェルをバーにテレビ電話で呼び出そうとするが、両者、まごう事無き「固定電話」だ。ブラスターよりちっこくて軽い電話。みんな必要性を感じてないからやってないだけで、テレビ電話だってやろうと思えば、ソレで出来る。
“2001年”のデザイナーでもいいし、ブレランのミード先生でもいいけど、電話は勿論、テレビ電話も出来るし、GPS、電磁コンパス、何でもござれな上に、ツルツルでピカピカ光る今日のケータイなりスマートフォンをプロップデザインとして提出したらな、どちらの監督も「我々は“コミュニケーター”が出てくる様な映画を作ってるんじゃない!」と、即却下したのではなかろうか。



しかし、当時にしてみたらSFの“F”に走りすぎたデザインのモノが現実にやってきて、おまけに宇宙ステーションの乗組員の「つぶやき」まで流れてくる訳で、いやはや、なんとも。
あ、話す時に、2つに畳んであるのを広げる所まで、“コミュニケーター”に近いよね、ウン。