某氏に

レス頂いてるのでソレの応答を兼ねて、昨日のエントリの補足など。

  • 「〜生中継しないマスゴミはクソ」っていうのは、所謂「藁人形」を、勝手にこさえてみました、というノリで書いていますので、特定の誰かさんを指しての事ではないです。「みんな」の極一部、って事で。
  • うーん、20万人というか20万接続っていうのは、絶対的な、そしてリアルタイム性の数字としては、大きな数字だと自分も思います。
    ただ、それでも、「マス」コミニケーションが扱う数字として、また「はやぶさ」の帰還が成功するかしないかは丁半博打である、ということも考慮すると、既存のテレビ・メディアが扱うには、桁が1個足りないんじゃないかなぁ、と思うんですね。
  • 宇宙機から生中継で地上波で放送、っていうと、ハイビジョン繋がりもあってか、NHKで「かぐや・月の謎に迫る史上初!“地球の出”」ってのが過去にあったんだけど、だけど番組自体の評価としては「グダグダ」といって良いと思うし、ネットでは「スタジオの芸能人、要らんから!」みたいな話ばかり目に付いたと思うのよね。
    「かぐや」は月周回軌道に既に乗っててハイビジョン伝送も出来る事が分っている上で、番組作っているのにあの体たらくで。
    つ事で、もともと、現在のTV放送ってのは、「そういうボリュームの人数」に対して「その程度」のモノ(しか)作れない、って事なんじゃないかなぁ、と。*1
  • だからさ、ツイッターの日本の偉い人と言うかエバンジェリスト氏が呟いていたけど、「や、だから『ネット大勝利』って事でいいんじゃね?」と、自分も思うのよね。
    マス・コミュニケーションには手は出ないんだけど、20万は数字としてはデカイ。数万〜数十万の視聴者数を対象に、もうちっと真面目に作ったり、広報を考えてやれば、目の前には実は「ブルーオーシャン」が広がってるでしょ、と。
  • そこで、どうマネタイズするかは、例えばニコ動の偉い人らが、給料分だけ頭絞れよ、と。
    ほいで、願わくば、視聴者数と同じで、全体の金額としてはマスコミと比べれば少ないけど、制作者の頭数で割ると、マスコミに載せる仕事よりかお金がもらえる、っていうエコシステム作れりゃ、世の才能ある「モノづくりの人」は自然と流入するでしょ、と。
  • ま、ただ、外から見ている限りだけど、あそこの会社の体質としては、「才能の無駄遣い」をタダで使って儲ける、っていうノリでしかないように思うんで、まぁ、数千から、いいとこ一桁万単位の視聴者しか相手にできないんだろうなぁ、と思ったりもするんだけどね。
  • 話変わるけど、そういう意味で、ジョブスのiTunesビジネスは、Appleの偉い人らは十全に給料分の働きをしてるな、と素人ながらに思うな、と。
    iAdなんてさ、「広告で自分らが儲ける」というよりかは「iTunesのエコシステムのメンテ」でしょ、アレ。彼らは、自分らの命綱が、目の前の札束や株価でなくて、作った製品のエコシステムである、っていう認識でやってるのよな、多分。


とかなんとか、と。

*1:自分のガキの頃は、落ち着いたノリの科学番組とか、今よりずっと多かったと思うのよね。けど、現在はもう、この数字を狙うならこういう番組構成でこういう芸人使って、と、フォーマット化していて現場レベルではどうにもならん、って感じではないかなぁ、と。