ネットの某所で

町山のアニキのVJ(?)をみる。
「世のボンクラどもに捧げる」との触れ込みどおり、映画の主題歌や作品をモチーフにした洋楽をバックに、往年のアクション映画のクリップのオンパレードで。


S.マックイーンを筆頭に、ダーティーハリー、ブロンソン、マッドマックス、プリスキン(Call me Snake)、スタローンに現カルフォルニア(破綻中)州知事、と。如何にもな、こう、ジャンクフードを口一杯に頬張るような、そんなお腹一杯さ加減で。




で、その中で、80年前後の角川映画の「蘇る金狼」「汚れた英雄」の予告編が入っていたのが、自分的には「あー、やっぱりアレは『キマす』よねぇ」と。どちらも大藪春彦原作だし。
けど世間的には、このセレクションはマイナーなんじゃないかなぁ、て思ったりも。


それにしても、この時期の角川のこの手映画の予告編って、やたらハッタリが効いているというか、少なくともガキのusui少年のハート鷲掴みでしたなぁ。


「動く標的〜狙いをつけて〜♪」っていう歌をバックに、早朝の目抜き通のど真ん中を、地面にへばり付くが如くのカウンタックが駆け抜ける、とかね。パイソンを手に、黒皮上下の伊達邦彦朝倉哲也(via松田優作)が駆け抜けるとかね。
汚れた英雄」は、やっぱりローズマリー・バトラーの「Riding High」ですな。それをバックに、菅生でこの映画の為に丸々バイクレースを再現して撮影されたレースシーンが、やたらカッコいいと。再現されたレースとはいえ、かなり力の入った、今じゃココまでお金突っ込めないかもなぁ、と思えるもので。で、こちらは優男な北野晶夫(via草刈正雄)が当時としてはあまりお目にかかれない*1、金の掛かっていそうなファッションて登場したりね。
あと、バイクレースのシーンで、この当時でカメラの視点が、車載とか並走とかがふんだんに出てくるのが凄いよね。当然に35mmだろうし、今みたいにチッコイCCDで撮り放題ってワケじゃないだろうしね。ここぞ、と言うタイミングでカメラ回して、なおかつ、頻繁にフィルムケースを交換しにピットに入るって感じだったんじゃないかな、と思うので、撮影は相当に大変だったろうなぁ、と。


大きくなってから*2本編見ると、予告編から想像するテンポと違う感じだなぁとか、「アレ?」みたいな所もあったりしたんですけどね。
とはいえ、あの予告編と音楽聴くと、今でもなんか、意味も無く元気になったりしますよ、エエ、と。

*1:バブルはこの時代の後だからね

*2:ガキの自分は、よう見に行けませんでした