モナコGP 決勝

やー、面白かったっすなぁ、今回も。
実は、スタートから数周の時点で「あー、このままの順位でゴールまで行ってしまうんだろうなぁ、なんせモナコだし。」という考えが頭をかすめた瞬間に寝落ちしてしまったようなんだが。


ハッ、と起きると、なんとベッテルがバトンの後方に、秒単位で沈んでいる。何が起こったのか?にしても、バトンはやっぱりモナコで速いな、と思っていたら今度はマッサがトンネル後半でクラッシュして、セーフティーカーが出動。
あれよあれよと、番狂わせ。レースの神様がジャラジャラとサイコロを振る音が。



その後も、CS解説陣の予想が猫の目の如く変わる程の、「読めない」展開に。また、ミラボー可夢偉に仕掛けられたスーティルを中心に多重クラッシュがあり、2度目のセーフティーカーが入ったり。



で、さて、我らが小林ですが。
スーティルとの鍔迫り合いは、自分は小林が勢い「良過ぎ」な感じで飛び込んだ、風に見えた。自身もブレーキングでフロントをフラ付かせるほどのギリギリさ加減だったからね。まぁ、レース後の審議で「戒告のみ」ってのは妥当かな、という感想。


しかし、フォース・インディアは、もう、たまったもんじゃないですな。「またお前か!」みたいなもんで。
つか、車の速さが肉薄してるんだろうね、中段グループは。
小林も、ずーっとスーティルと半秒も差をおかない距離で追い回していたしね。*1で、「ここだ!」と飛び込んだら、ああいう結果になってしまった、という事でしょう。


また、ウェーバーに最後抜かれたのは残念だけど、彼も、同じトンネル出口の、わざわざペレスが事故った、路面が汚いラインを取って「えいやっ」と可夢偉のインを刺した訳で、そりゃ小林もシケイン不通過に逃れるしかないよね、と。
それよか、あのRB7の速さと安定度があってはじめて出来る抜き方だと思うんだよね、あれ。
また、その後ろにビッタリ付いていたマクラーレン+ハミルトン(!)に抜かせない(!!)ワケで、小林さん、どんだけ「強い」んですか、あなたは。


そんな小林の走りとか、トップ陣の3台が一分の隙も見せない走りでバトルとか、いやいやホント面白いGPでしたね、エエ。

*1:そこがいいよね。今までの日本人ドライバーだと、どこかの周回を境にズルズル後退、ってな場面が多かったと思うんだよね。