寒い日が続くんで、

水炊きなんかをよくするんですが。
具材の品目を少なめにすれば、手間もお金も掛からないからね。


ほんで、また晩飯は鍋にしようと近所のスーパー行ってみたら。
「京都産の春菊」が置いてあった。自分は関西では菊菜って呼んでたけどね。


その春菊なんだが、東京に来てからは鍋の時でもあんまし入れなくなったのよね。関西にいた頃は、好物と言って良いほどよく食べてたんだけど、なんか東京に来てからは、美味く感じないというか、自分の好みが変わったのかなぁ、なんて思っていたんだが。
で、京都産の菊菜なんだが、久しぶりに見たんで、マジマジと手にとって眺めてみたら、「あ。これ関東で見る春菊と品種違うんじゃないの?」と。


一番の違いは、葉先の形が違う。関西産は葉っぱ自体が大振りで、葉先の枝分かれが大きく緩いカーブを描く。関東でよく見るのは、お花の菊の葉そっくりで、葉っぱの枝分かれが細かく、葉先のカーブが尖っている。
あと、茎も違うね。関西産は、茎はとても短い。そう、ホウレン草や小松菜みたいに根元近くから葉が広がってる感じで。対して関東産は、これもお花の菊の茎によく似ていて、茎が長くて太く、その茎に葉っぱが取り付いてる感じなのな。
当然、関東の春菊の方が、茎が太いんで良く煮ないと青臭いし、歯触りもよろしくない。しかし葉っぱは細かいんで、こちらは煮すぎるとクタクタ、モロモロになるので歯触りなんてモノは無い。
その点、関西の菊菜は、茎が短いので青臭さはしない、葉が肉厚で火を通してもモロモロしないんで、きれいに食べられるのな。


菊菜の「形状」なんかを、あまり意識して視覚的に記憶してなかったので、久しぶりにスーパーで見て、違いがある事にびっくりした。
勿論ここまで驚かせられたら、買って実際に味見してみるしかあるまい。少々値段が張ったが、まぁ、それでも差額で百円玉一枚行くか行かないかの、知れたモノである。そそくさと買い求めて、調理してみた。


いや、びっくりしたね。確かに「菊菜」は、関西で好物として食べていた頃の、あの味だった。
葉っぱ部分の歯触りはチャンとあるし、とはいえ青臭さはしないし。
これはあれだ、「春菊」ならぬ「菊菜」が手に入るときは躊躇わずに買い求めて、鍋なり御浸しなりにする事にしよう、と心に決めましたよ、ハイ。



追記:
ググってなかったので、改めて「菊菜」で画像検索掛けると、違いは一目瞭然。全然違うやん。
でも、「実は違う品種」やら「呼び名が違うだけ」*1やら「菊菜は京野菜*2やら色々な記述が有るな。
どうなんだろね、見た目の違いが大きいから、品種からして違う感じがするんだが…。

*1:これは写真見たら違いは明らか

*2:俺は兵庫だったけど、菊菜は普通に八百屋に並んでいたけどな