こん所、

どっかの総理やら都知事やら大阪市長やらが、俺からしたら、「本来なら」ご身分に相応しくない「見識の無さ」を醸し出す発言で話題ですが。
ああ、あと先日はハンディキャップなスポーツライターな方が、上等なレストランでオーナーから暴言吐かれた上、入店拒否とか。



まぁ、今、俺、あまし時間に余裕が無いので、上記のレストランの件に関してだけ言うと。



なんか、ネット上では「忙しくて、料理出すタイミングにシビアな、上等なレストランに車椅子で行く事が悪い」みたいな意見が結構多くて、俺びっくり、なんだけど。
やぁ、けど、俺はそういったレストランには行きたくないよねぇ、と。
てのもさ、おれ自身は健常者なんだけど、なんかそんなレストラン、5分でも遅刻すりゃ「調理の進行に支障をきたす」みたいなノリで、店から叩き出されそうじゃない?
ちょっと食うのが遅かったらさ、「調理の都合考えろよ…」みたいな。
食後のコーヒー*1飲みながら、連れと話が弾んでしまったりすると、「後ろ閊えてんだからさぁ、さっさと帰れよ」みたいな。



いや、上の例はわざとだよ?レストランで健常者が飯食うのが遅いからって、店叩き出されるなんて事は無いけどさ。店が上等なら特に、だよ。



つまりさ、レストランだけでなく上に書いた他の件もそうだけど、言ってる側が「線引きをしている」って事に余りに無頓着で、その線引きの基準に「見識」っつーのが欠けているって事じゃないかな。
自分がこれから言う事は、相手にどう聞こえるだろう。自分が相手に負わせようとしている「論理」*2をすべからく適用すると、いったい相手はどういった生活に追い込まれるのだろう、あるいはどういった社会になってしまうのだろう、と。



や、線引きをする事自体は、当然だけどevilじゃないさ。
けど、線引き自体をチョッと考える事が出来るなら、例えばだけど「車椅子の人にも対応できない店のオペレーションって、ソレってどうなんだろ。」と俺が店主なら思ったりすると思うんだよね。もうチョッと余裕もって仕事すべきなんじゃないの、とか。
でなきゃ、車椅子なりの人は、街角で「あ、この店で飯食おうか」なんつー俺ら健常者からすれば当たり前過ぎる事がほぼ不可能。入店前に聞いてみても断られる方が多くて、その度に嫌な思いをする。て事は、身障者は街に出るなという事であって、そんな社会が「いい社会」なんかいな、と。
少なくとも「先進国」なんて看板は掲げられんよな、と、そんな風に俺は思うんだよね、うん。

*1:当該店にあるかどうかは知んないけど。別にドルチェでもなんでも。

*2:倫理ではなく