で、昨日は仕事もせず*1

CSの「エヴァンゲリオン一挙放送」を、途中まで見ていたんだが。
まぁ、「名作」一歩引いて「エポックメイキング」な作品、と言って良いと思うんだけど。今更見返して思う事は、「コンテ、レイアウトの異常な程のハイクオリティさ」で。近頃の「大きいお友達向けの」アニメでこれ程練られた、計算されたコンテ、レイアウトの作品は見かけないな、と。*1


そりゃ、連続して見てみたら、各話毎に多少の出来、不出来がある事は感じる訳だけど、で、お話的には、30前後の自分にとっては、すでに「イタく」なってるお話なんだけど、でも、コンテ、レイアウトのテクニカルな優秀さは飛びぬけてると思われ。


その他もろもろ。


当時、主人公のナイーブさを指して「ヒーローは監督の人格そのもの」なんて指摘があったんだけど、自分はそうは思えなかった。というのも、モノ創る人が、あんなナイーブでいられる訳無くて、もっとエゴの強い人でないと勤まらないと思っていたから。


この歳になって、こういう職業に就いている今みると、えらい見方が変わったり。
例えば、「ロボットに乗る」事が「フリーの仕事をする」って風に見えてしまったり、やっぱり「仕事に対して褒められたい」自分はこの歳になっても、確実にいる訳で、でも、「本音の評価」なんてリアルな仕事の現場では(本人だけには(苦笑))聞こえるはずも無く。なもんで「頑張れない瞬間のある自分」を抱えながら、「その時のベストを淡々とこなす」しかない訳で。が、そうやって頑張っていても、アレヤコレヤの事情で「主観的には」裏切られる事も、よくある訳で。で、表層的には、事を荒立てる程では無くとも、本質的には、相手を裏切っている自分もあって…。*2


ああ、そうだ、こういう「素」の話って、蛇蝎の如く嫌う人いますね。すいません、スウプってこういう事を吐きたい人なんで、申し訳ないです。


まぁ、創る、って、一人でしてる訳でもないし、作品って、監督や脚本家やその周辺の人々の、人格や、アレやコレやのアマルガムであって、「テーマはコレだ!」なんて言い切ってしまう/しまえるモノでは無い、とは思ってはいるんだけど。あまり相対化しちゃうと、「語る」なんて事出来ないし、面白くないので、乱暴だけど、ちょっと書いてみた。

*1:手法としては「トリッキー」な側面が強いので、工夫が目立ちやすい、とは思っています。もっと王道な作品て、そこら辺「何気なく、凄い」モノは目立ち難いし。

*2:でないと、こちらが持たない