先日

海沿いで写真撮った時思ったんだけど。
当日の状況としては、風が強くて澄んだ空気、低い太陽、海面からの反射光が強くて、「逆光は勝利!」ではないけれども、まぁ、どの方向向いてもドラマチックな光線状況だったんですね。
ただの新交通の高架でさえも、カッコよく見えてしまう、と。





で、家に帰って写真を見てみたんだけども、「あれぇ?もっと、逆光が強かったよなぁ?」と思う事が多くて。もっというと、「あれぇ?光の感じがカッコよかったんだけど、「ふつう」に写ってしまってるよなぁ」と。




で、前にもチョッと70年代の金田一幸助シリーズについて書いたときに触れたけども、この「逆光の感じ無さ加減」ってのは、光源(あるいはハイライト部分)のフレアの無さ加減なん違うかと。


いや、逆光でもフレアが出ないのは、レンズとしては優秀なんですけどね。ペンタックスはキットレンズが値段の割りに優秀、との評判の証左かと。*1


でも、アニメではフレアの再現の為に「パラ掛け」なんかする訳だし、肉眼で見ている時も、眩しくて光をさえぎると急に風景がクリアに見える事から、目で見ていてもフレアが発生しているんじゃないかと、自分は思っていて。


つまり、フレアが全く出ないレンズって、光線状況と言うか、その場の空気感が出せないレンズって考え方できないかな、と。*2




だもんで、「心地いい[フレア」が出る」の設計のレンズなんてのは無いんだろうか。
ピントに芯があるんだけども、ブワーとしたフレアは残すと言うか、出すと言うか。


日本の写真愛好者の間では、被写界深度から外れたボケのスムーズさ、柔らかさがレンズの評価の対象になる*3んだけども、これは、写真発祥のヨーロッパ、アメリカでは「ボケ」を意識する事自体がなくて、近年になって「bokeh」として「 発見」されたんですね。




同様に、「良いフレア」なんて独特の評価軸は出来ないかしら。
で、カメラメーカーさん、レンズメーカーさんに開発がんばってもらう、と。

*1:DA18-55とDA50-200で100枚弱撮って、フレアが出ているのは2枚だけだったし。

*2:どんな光線状況でもフレアが出ずにクリアな描写が出来るレンズって、3DCGの実写合成なんかでは有難いけども、ソレだって、マットが切り易いとか、後からからエフェクト乗せ易いって言う理由だからなぁ。

*3:日本は、背景の町並みが美しくないんで、要らんモノをボカして画面整理することが多いからだろうと。