CSで

2006年版「犬神家の一族」やってたんで見た。

  • モブがほとんど画面にいないなぁ。登場人物のみしか物語の世界にいない様な感覚が。特に警察署内にモブの刑事が欲しかったなぁ。
  • 松嶋菜々子が案外よいな、と。
  • 細かい仕草が少ない感じが。特に遺言状の読上げとその後のシーンでそう感じた。つか、現代人の体の使い方として「仕草」ってのが減ってるのかも。
  • 佐清がよいな。
  • 以前も金田一シリーズについて書いた時言及したけど、制作年代が新しい作品はライティングが新切すぎる、というか見えすぎるなぁ、と。あと、夜の室内カットはも少し色温度が低い方が、らしいんじゃないかと。セットのライティングがどうにもセットっぽいのは難しいのかなあ。トップライトが強い感じだよなぁ、と。
  • 移動のカットとか、移動している人物をパンして追うとかが少ない感じが。多分、現代の風景でのロケ撮影ではバレか多くて難しいからかな?奥行きが浅いカットが多い気が。
  • 那須ホテル女中・はるは、前作の坂口良子のデキがネ申だったんだな、と。
  • 松子は松坂慶子の方が良かった様な。演技云々でなく*1、存在感というか。
  • カット割やレイアウトはほとんど前作を踏襲してるんだけど、ラストだけ変えてるのな。

まぁ、けど、76年版は傑作である訳で、市川監督もよく自作に挑戦したよなぁ、と。

*1:つか、自分は演技の良し悪しって良く分かんないのな。