13年

経った訳で、あれから変わったことを、軽薄な視点からであるけれども、書いておこうかと。


西宮周辺て古くから建ってる家とか結構あったり、家自体を建て替えても御影石を基壇に使ってる生垣なんかは残していたりしたりして、ヨーロッパほどではないにしろ、街並みはそれなりの雰囲気はあったよな、と。


市場とか商店街とか、「手垢の付いた」、人の流れが自然な街並みが多かったような。


地震後は倒壊した商店街とかを、行政主導で高層マンション+テナントみたいなプランニングで代替したのが多いんだけど、まぁ、半ばゴーストタウンだよね、と。
そういう安直なプランニングは、周辺街区を巻き込んでゴーストタウン化するってのは建築チョッと齧っていれば常識とも言える事だと思うんだけど、そうなってしまってんのが多いのな。
少なくとも、商店部分を人が滞留しやすいデザインにしないといかんのに、実際はビル風吹きすさぶ、人のいない空間にしかなっていない、と。
建蔽率と箱物が一次的にペイするかどうかでしか考えていないんだろうな、と。



だから、過去に自分が知る「街」からえらい寂れてしまった、「手垢」がいつまでも付かずに荒廃してしまった、という印象が自分はする、と。