スカイ・クロラ

観てきた。
巡回先のブログとかダイアリーでは「またこれ(押井節)か!」とか「ひたすら暗い話」みたいな評を見かけたんで、どうしよかなー止めとこかなー、とか思っていたんですが時間も開いたし、今週で終わりみたいだし、まぁ、行くなら今日か、という感じで。



んで、見てみたんですが。
や、面白かったんじゃないかな、と。
まぁ、原作付って事で保留は必要だけども、「あー、こういう作品も作りはるんやー」と思ったな、と。結構、前向きというか、ああいうラストって「らしく」ない感じなんだけどなー、なんかプロモとかで「空手始めた」みたいな話が良く出てたんだけど、文化会系脳が運動して血流が良くなった感じのラスト*1っというか。
あ。あのラストはひょっとしたら自分みたいにポジ方向に捉えるって、間違ってるのかな?いや、自分はその解釈に結構確信があるんだけど、どうだろ。



あと、「またか!」ってのも、確かに「あー、やっぱりこういうカットというか、台詞は入れてくるのね(笑)」というのは1カットあった。あと、犬から始まるのか、とか。
うーん、けど、それは作品テーマとはちょっと違うんで、そこもあんま気にならなかったなぁ、と。



うん、まぁ観てよかったな、と。





で、CGIについてですが。
地表近くの3D背景が、所謂「美術」の風味もあったりするところ、飛行機が離陸してしまったら、フォトリアル風味に、地表も雲、空もなるのが面白いな、と。
まぁ、表現として狙った、ってのもあるのかも知れないけど、なるたけソフト任せで*2BG制作して工数を削減したかったってのもあるかも知れないなー、と。雲は全CGとしておいといても、地表が見えるカットのテクスチャを美術さんに描いて貰うとしたら、素材のやり取りとか、カメラ変更の自由度とかが面倒臭くなるんで、スッパリ工程の切り分けができるようにしたのかなぁ、とか。
まぁ、穿った見方かもしれないけれど。



飛行機の離陸時のモーションがちょっと気になったな、と。
まぁ、どこがどう気になったかは書きませんが。



や、全体的に良く出来てる、とは思うんですよ。水中にカメラが飛び込むカットとか、「ほぅ」とか思ったし。
けど、空飛ぶ飛行機のが出てくるCGI全般の課題だよなー、と思ってる事が一つあって、それが気になったカットが幾つかあったなぁ、と。
まぁ、これもナニがどう、とは書きませんけれど。



あと、CGIにはあんま関係ないけれど、作監の方のインタビューでも出てる事だけど、LOがホンの僅か、近めだな、と。
パースが、これ正しいんだろか、と一瞬思ったのが談話室で優一と瑞季が遣り取りするカット。テーブルはいいとして、背もたれの天辺で結ぶパースラインはコレでいいいんやろか、とか。




とかなんとか。
ま、そんなとこで。

*1:あー、ワケワカランけど、まぁそんな感じ、って事で。

*2:Vue 6らしい。