淡々と

仕事した一日。



そう言えば、正月早々NHKのゴールデンで討論番組やってたなぁ、と。
タケナカとかヤツシロとか、今日の雇用問題を招いた元凶とも言える人らが、未だに「自由に労働形態を選べる事は素晴らしい」だの「企業に対する減税を」なんつー事を言ってて、正直、「この人ら、マジで世間知らず、ってヤツじゃないのか」なんてオモタな、と。


まぁ、企業に金を廻したって、ソレが正規/非正規問わず、働く人に廻らないってのはこの10年で証明された事で。
あと、「自由に労働形態を選べる」ってのは企業vs分断された労働者個人、っていう色々な意味での「力」が非対称な関係においては、まぁ、戯言に等しいよな、と。
椅子取りゲームで、脚が腐っていたり、座面に大穴が開いた様な椅子ばかり用意されて「自由に選べ」って言われてもね、と。力の強い組織体と個人が同じ土俵で戦ったら、強い方が弱い方を一方的にダンピングする結果に終わるのは目に見えてるだろ、と。



いや、今の日本、っていうか国ってヤツはどこでも、社会の変化に対して絶えず「改革」が必要だとは思うけどさ。
非正規っていう「身分制度」を採用するなら、例えば家を借りる時の保証人制度とかさ、住所が無いと仕事が得られないとかさ、年金の納付の時効やら25年も掛金払わんともらえないとかさ、その他にも色々と同時に「改革」せんと、社会は上手く廻らんだろうよ、と。
で、上に書いたような所謂「カイカク」やってきた人が、労働自由化と同時に進めるべき「改革」を具体的に進めようとしていた様には思えないよなぁ、と。実際、そんな動き全く無いしな。



タケナカさんが、最後の方で「我々に血も涙も無いかの様に思われたら困る」みたいなこと言ってたんだけど、この期に及んで自身の無謬っつーか不作為っつーかにも気付かないってのは、本当に困りモンですなぁ、と。