旨い酒と旨い食い物を

お誘いを頂いて、頂戴してきた。
まぁなんだろ、純文学作家の開高健が曰くところの「新しい天体」とはこの事かと。


「水の如く喉を滑り降りる酒」とか、文学的表現のレトリックとしてお目に掛かった事がある人は沢山居るだろうけども、目の前に実体として現れたのは、いいかげんオッサンとなった自分にとっては、数える程しかない。
取り皿の白菜の切れ端が、信じられない旨さを醸し出すなんざ、副うそうある事ではない。
旨い酒と食べ物によって、精神がこの上なく研ぎ澄まされて幸福そのものなのに、パンパンに張ったお腹と、純粋無垢なアルコール成分に誑かされた神経が、肉体をコントロールできない*1もどかしさに苛立つアンビバレントさに、「生きるって、ままならんよな」と、分け判ったような判らんような事を呟いてみたりする*2事も、あんまし無いよね。


得難い経験を得る機会を提供して頂いた主催者の方、暑苦しいトーク*3を聞かせる羽目になった、同席させて頂いた方々に感謝。
今晩は取り合えずこれまで。

*1:千鳥足で最寄り駅から自宅に戻る羽目になる、と言う。

*2:いや、判ってないんですけどね。

*3:しかもエヴァとかダーク・ナイトとか、「大人の呑み会」としては痛過ぎる(笑)。