やぁ、なかなか良い出来なんじゃないの

WS027SHって。
ただし、テンキーを使わずに運用するWMスマートフォンとして見た場合、って言う前提が必要ですけど。




いやね、WS003SHに比べるとさ、メモリ増量でWMも6.5になった事で、

  • 一つ一つの動作が確実。スパスパ動く、って感じ。WS003SHであったような、タスクが遅延して動いてるのか動いていないのか分らない、ってな瞬間がない。
  • ネットに繋がるのがPHSでも素早い。これ、普通の3G機と変わらないんじゃない?
  • WiFiも、設定をしてやればアイコンクリック一発で、確実に繋がるのが良いよね。WS003SHの時は、WiFiをONにして接続ツールでを起動して、んでネゴするまで更に待って、って感じで。あまりのダルさに、結局003の方では繋ぎ放題プランてのもあって、自宅でもPHS回線でデータ通信してたもんねぇ。
  • あと、003ではWiFiで繋いでも、設定によってはOperaが勝手にPHSで繋ぎに行ったりしてたんだけど、そんな事もなく、ネットの接続関係は正にフールプルーフ
  • 添付のソフトも多くて、かつ、そこそこ便利なものが多い。
  • 付属機能として、BluetoothGPSが載ったのはやはり大きい。しかも、Bluetoothはメジャーなプロファイルは一応、網羅してるみたいだし、GPSも一発で衛星補足してくれるQuick GPSっていうツール載っけてるし、使い勝手がいい。中途半端な機能しかないアプリでワンセグ視聴するよりかずっと良いんじゃないかな。

そこら辺、良くなってるよね、と。だから、自分は買って良かったんじゃない?と思ってたりする。
けどね、大満足です!とは言えないんだよね、製品全体を眺めた場合。
いや、多分、生産台数が少ない事による、開発費の掛けられなさ加減てのがかなり影響しているとは思うんだけど、やはりそういう条件下でなら、それに合わせた、それなりの企画ってのもあると思うんだよね。






まずね、俺は上に挙げた様な前提で使っていて満足はしているんだけど、もし、このWS027SHを、

  • 所謂ケータイの上位機種みたいなイメージで買ったり、
  • テンキーで全ての操作が出来るんでしょ、とイメージしていたり、

つまり、今回のWS027SHの企画のターゲットとしている、今ケータイを使ってるユーザーを新規に取り込みたいってのなら、チョッと厳しいんじゃないか、と思うんだよね。
テンキーでケータイユーザーを惹きつけたい、ってのは戦略として分らんでもないんだけど、ならば使い勝手もテンキー操作ケータイに劣らないものにしないとイカンでしょう、と。

  • WillcomUIを弄ってる限りはOKだけど、いざアプリを使う場面になったり、WindowsMobileのUIを弄る場面になるとスクリーンをタップせんとイカン訳で、それは使い難いよねぇ、と。
  • テンキー操作には、機体全体の重心が上過ぎる。テンキー操作しようとしたら手から落としそうになるな。
  • 自分は店頭購入なんだけど、番号とメアド登録済みなのにオンラインサインアップしないといけないとか、その際のアプリの文言が分り難いとか、ネット見回すと手馴れたW-ZERO3シリーズユーザーでさえメール受信関係に躓いたりとかしてるんで、そこら辺は店頭で渡されたら即使える様な、作業フローにせんとイカンでしょ、とか。
  • あと、ネットを見回した感想だけど、2機の無線機を1台に詰め込んでいる訳だから仕方が無いとは言え、電波の掴みがG3、PHSともに弱いってのがイタイ。俺みたいなガジェット好きなら理解して使うけど、ケータイユーザーだと斟酌してれないんじゃないかなぁ、と。(ちなみに自分自身は都内在住って事もあって、電波の掴みが弱いと感じた事は、今の所無い。)

ちょっとね、WM機を知らなくて買ってしまうと、逆に「何でこんなに使い辛いんだ!」みたいな逆評価になりかねない詰めの甘さがそこかしこにあるなぁ、と。
んで、そういう「詰め」というか開発における「丁寧さ」ってのは、時間とお金が掛かるもんだと思うのよ。それ、じゃあ、Willcomの生産ボリュームでできるのか?って妄想してしまうんだよね、自分は。
使ってみたらそこそこ便利な機械なのに、

  • 前からのW-ZERO3ユーザーは、QWRTYキーボードが無い事、あるいは、あまりの“ケータイ”っぽさに尻込みし、
  • 所謂「ケータイ」ユーザーは、あまりの作法の違い、あるいは、詰めの甘さに端末を放り投げる、

って言う事になりはせんかと、妄想してしまうよなぁ、と。





チョッと長くなったんで、続きは次のエントリにでも。