その目上の方と

打ち合わせの後の雑談にて。
こういうのは、どっかに小噺としてのアーキタイプがあるのかも知れんけど、面白かったのでメモ。

「○○さんはさ、そのとき180度発想を変えたって言ってたね」
「へー、やっぱりそういうもんなんですか」
「社長の仕事ってのは、お客さんに『この前、ウチの裏庭で体長1メートルのアリを見つけたんですよ』てな話をすることだ、と」
「フムフム」
「でお客さんに『それ見てみたいです!』と言わせて、『じゃあ今度持ってきますよ』と約束する、と」
「それでお客さんを掴まえる訳ですね」
「で、その体長1メートルのアリは、約束した後、急いで探しに出かける、と」
「あははは、ハッタリと言うか騙しと言うか。俺にはそう言うのまず無理ですねぇ。言われた方だとしても「適当なヤツ」と見抜くほうですからねぇ」
「いやいや、ココで終わりじゃないよ。今までのは前段で、社長の仕事そのものは、約束の日に『いやぁ、つい先日までこのアリ、体長1メートルだったんですけどねぇ…』と、普通のアリをお客さんに見せる事だ、と言ってたよ」
「いやぁ…、それはマズ無理…(笑)」

いやね、アレよ。
所謂成功者ってのはさ、努力とか精進とかそう言うのでなくて、上で書いたような話が「平気で出来る人と、そうでない人」という、性格の違いという様な「差」だよなぁ、と。
自分も他の場面で類似した事に出くわすからね。そんなに間違ってはいないと思うよ。