キネクトってさぁ、

自分が疎い、ゲーム界の「いま注目のアクセサリ」なんで、あまり内容よく分かって無かったんだけどさ。
これって、画像解析だけでプレーヤーのモーションを「適当に」検知しているんで無くて、赤外線ビーム放射によって、所謂CGで言う所の「Z深度」を出しているって事なのかー!
だから、MoveとかWiiのアレとかとは採り上げられ方が違うのか?



や、けど、たまたま実写合成とかモーションキャプチャとかが日本に上陸した頃のタイミングでCG屋稼業をスタートさせた自分からしたら、Z深度を取れるカメラが、僅か1万数千円でお宅のXBOXにも!なんてのは、隔世の感がありますなぁ。


つか、Z深度を取れるカメラといえば、自分なんかは「Z-Cam」なんかがまず頭に浮かぶんだが。
2008-04-04 - ウスイ スウプの日記
色々調べてみると、実は今やZ-Camの開発会社はMicrosoftが買収してその傘下だとか、けどキネクトはZ-CamのTOF方式ではなくLight Coding方式だとか、知らん間に色々進んでんのナーと。
Z-Camが出たときに「コレ、どんな仕組みなんやろ」と頭抱えていた当時が懐かしい。赤外線を高速シャッターを通して放射して、帰ってくる時間差でZ深度を出すってのは、広く公表されてなかったしな。ググっても出てこなかったのよね、当時は。


で、キネクトですが、自分なんかはソレで出来るゲームよりかハッキングで成されている事のほうが、エキサイティングに感じるのよね。

うはー、コレ見たら、この前の3Decemderで聞いた、映画「ベンジャミン・バトン」でブラピが演技する表情を「まんま」キャプチャした(つまり、マーカーとかでなく、顔の形状そのものをリアルタイムで収録した)システムなんかも、2台くらいキネクトあれば(精度低いのが)出来そうじゃね?とか思ったら、やっぱり既にやられていた、と。

つか、コレ出来れば、もうトランジットやらレーザー測距計とか抱えてわざわざ測量する必要無いやん!*1


また、Kinectのモーキャプって、画像解析で適当に手の位置、脚の位置を出しているんではなくて、ちゃんと骨格認識して(精度はともかく)キチンとした「モーキャプ」してんのなー。

昔はシリコンのマシンに専用アプリが入っていて、マーカーの点群データを回転データに変換するんだけど、マーカーが消えたりとか、精度の問題で震えたりとかするのをトリートして、やっとの思いでBVHデータにして、ボーンというかスケルトンの階層構造に流し込んでキャラを動かして、と、色々大変だったのが、なんとまぁ1万チョイでリアルタイムなんだねー。



あー、当時は、3DCGやってたとしても、ソレ関係の仕事してソフトやハードを触れる機会があるだけで幸運、というような面もあったんだが、技術ってのも時代が進むとデフレして価値が下がりますかそうですか(違。

*1:や、現実には赤外飛ばせる範囲が知れてるので、撮影現場を丸ごとキャプチャにはキネクトでは力不足だけどね。