いつも拝見している

ブログで、花粉症のアレルゲンの素となるヒスチジンが、鰹節がダントツに多くて、煮干は少ない、という話を読む。



ホホウと興味を持ち、も少し調べると、何やら海軍式の出汁の取り方ってのがあって、これが水に煮干を漬けて一晩(10時間くらい)放置、というシンプルなもので。
なるほど、決して広くないであろう艦上の厨房で、効率良く食事を「生産」するには、うってつけの方法なんだろうな、と感心。



で、考えてみれば、自分の場合は仕事場に出掛ける前に、鍋に水と煮干を入れておくと、帰ってきた頃には美味しい出汁が取れている、という訳か、と。
自分の生活では、鰹節で出汁を取るより全然手間が掛からないな、もしかしたら「出汁の素」よりも面倒の掛からない方法だな、コレは良さそうだ、と言う事で、早速実験してみた。
普段は鰹風味の「出汁の素」を使っていて、少し濃い目の出汁で味噌汁やらうどんやらを作っているのだが、果たして煮干を水に漬けておくだけの出汁で満足できるのやら。



という訳で、朝、鍋に水(700ccくらい)と煮干3本(15gくらい)を漬けて、仕事に出る。んで、帰ってきて、うどんを作る事にした。
荷物を置いて、即、鍋の蓋を開けると「おー、良い匂いがする!」。ちゃんと出汁は取れてるみたいだ。鍋を火に掛けて、いつもの味付け(薄口醤油大匙1強、味醂大匙1、塩少々)をしてみる。



結果。
まず、出汁が透明でキレイだなぁ。醤油で付いたの琥珀色が美しい。そして、肝心要の味もですね、とてもノーブル。鰹節に比べてキックが強いのかもと思っていたが、水で出しているせいか、上品な感じよな。
や、とても美味しい出汁ですよ、ホント。
自分の好みからすると、いつもの「出汁の素」のときに比べて、味醂は少な目にして醤油がチョイ勝ち気味の方が良い感じだな。
あまりの美味しさに、これから自宅でうどん作る時は少なくともこの出汁でないと満足できないんじゃないか、今まで当たり前に食べていた「出汁の素」では残念な気持ちになるのではないかと不安に思うほどでしたよ、エエ。



という訳で、海軍式の煮干出汁には大満足だったのですが、美味しさも然る事ながら、ほとんど手間らしい手間が掛からない、作り方が、仕事をしている人間が生活に組み込みやすい簡素さ加減である、ってのが何よりの美点だな。
コレは暫く続けてみよう、そうしよう。