私信

バーレーンGPが政情不安で中止されるかも、ってのは、モタスポ・ファンとして残念ではあるが、同時に、主催者として正しい判断だと自分は思うのですが。


しかしながら、理由として「『テロ対象』になるかもしれない」という言葉の選択は、少々不用意ではないかと。


まぁ、そらデモの群衆の中には、コレ幸いと、デモの趣旨に関係なく略奪・暴力行為に手を染める輩*1が一定割合含まれるだろうし、ああ云うものは、ソレこそ、その場の『くうき』で単なる暴徒と化する事は、ええ歳こいたオッサンとしては想像に難くない。
よって、仮にGPが開催されても安全に運営される確率は、かなり低いだろう、とは思う。


しかし、上記の論法で行くと、「デモ参加者ってのは皆テロリスト」という事になる訳で、余りに誤解の多い認識なのではないかと。


まぁ、この国では歴史的経緯から、デモ→左巻→ヘルメットに角材、みたいな一本道な連想になり易いから仕方ないけどね。


2011-02-19 - 大和但馬屋日記

ああ、成る程、短期でなく中長期の話として、ですね。


確かに、中長期では

  • 現体制が武力で無理くり平定→民衆に恨みが残って、そこにホンマモンのテロリストが加わって、テロ頻発。
  • 民衆側主導で“民主化”→勢い余って「原理主義化」すると、そもそもに「西洋的な」イベントなんざ忌避。

となる確率が高そうですな。
どっちに転ぼうと、F1のイベント開催には険しい道、と。


や、民主化して、体制の再配分機能が効いて、穏健な程度で「原理主義化」したりすると、丸く収まるんだろうが、こういう革命騒動ってのは10年、20年経たないと安定化しない事が多いのでね、まぁ、どうなるでしょうかね…。


自分はリベラル傾向ではあるけれど所謂「左巻き」ではないんで、だから「革命」なんてのは碌なモンじゃないと思うのな。革命後に上に立つ人間がどうしようもない独裁者だった、なんて場合もあるワケで。
つか、革命騒動や対としての圧制体制に陥った時点で、その国家や民族として「オワコン」なんだよね。だから、体制側もさ、そこまで強欲に権力にしがみつくなよ、と。民衆を食わせてこその権力者だろう、と。あんまし色々上手く行かないなら、代替わりして違う奴ら/方針でやってみるしかないだろ、と。


まぁ、あれだよ、アドレナリンはスポーツとかその観戦で発散する、そういう世の中でありたいよね、ホンとに。

*1:またコレが武力鎮圧の口実を作りたい治安側の要員だったりする場合も有るので、面倒臭い話なんだが。