どうもね、余り色々言われるままのもどうかと思うので。

三、あれには「映像」的価値しかない。

御説ごもっとも。
しかし、どう見たって爆発(水蒸気ではなく、その後の報道では水素爆発との事)を崩落と言って見たり、事実の糊塗の一環として行ってる訳で、

「どんどん面白いツイートすべきだと思うんだ」云々。言つてゐることは分るが、これ自体が集団的な洗脳と化してゐて怖い。

こういうのと、どう違いがあるのだろうか、と。



まぁ、「無知な大衆が騒ぐと困る」、って視点は分からいでも無いが、我々は所謂大衆の一員であるんだが、その、「為政者視点」というか、「大衆には自己判断させなくて当然」という己のスタンスが何処から来るのか、一度自らに問うてみた方が良いのではないか。



こういう事実の糊塗の悪いところは、その他の発表の信頼性までも落としてしまう、ってトコなんだ。「発表は◯◯だけど、実は△△らしい」なんて信頼度ゼロの噂話を、ひょっとしたら、なんて思わしてしまう訳だよ。いくら事実の糊塗の動機が善意だとしても。


追記:

映像で爆発に見えても結果は崩落であつた。

なるほど、私がリンクを張った先のBBCの動画を見てそう思われるのなら、私としては何も言う事は無い。単語の語義に関して云々するつもりも無い。



爆発の瞬間、1フレームだけだがオレンジ色の光が見える。これ故、水蒸気でなくて水素爆発であろう、という事で、これは政府の発表と合致する。
続いて、建屋の高さの2倍から3倍の上空にショックコーン、あるいは建屋天井の残骸が飛ばされているのが見える。
つまり、建屋内部から高い圧力が掛かって建屋が吹き飛ばされているのは確実なわけで。


それを崩落と呼ばれるならソレも結構。しかし、ハッキリ言ってどうかしてると思うね。




追記2(15:38):
官房長官の記者会見を聞く。
今度はかなり具体的で練られた状況説明で*1、感心する。


想像するに、現地は正しく修羅場、戦場であろう。瞼から涙が落ちそうになる。見ず知らずではあるので、おこがましいとも言えるが、「中の」人々には深い敬意を捧げたい、と書かずにおれない。



追記3:
ネット上の色々な記事やら呟きやら見ていると、どうも普通の人々は原発の構造の基本なんてのは、あまし知らないのかなぁ、と。
自分はガキの頃にチェルノブイリの事故があったので、その頃、興味を持って何冊かの本を読んで、核反応の基本的な原理、(軽水炉原発の基本的な構造、核廃棄物という「難問」、放射性降下物による被爆は風向きによる影響が大である、などの知識はその頃に仕入れたのな。


だもんで、そこら辺のことは、自分がガキの頃に知った事もあって「常識」に近い事だと思い込んでいたんだが、ソレは違う、と。
ま、けど基本「ニセ理系」なんで、「あれ?ウランて238だったっけ?どうだったっけ。」*2てなレベルではあるんだが、まぁ、大雑把なトコは理解している、と。


そんな事もあって、例の「爆発」を見た際に、「あー、建屋が吹っ飛んだなー。これが即、格納容器以上のレベルに破壊があった事を意味しないけど、やばいなー。」みたいな感じで見ていて。
そこら辺、よく知らない人が見ると、「すわ、核爆発か」と勘違いするかも知んないかなぁ、と。


まぁ、難しいよなぁ、そこら辺。


そう言えば、金曜の地震の時も、俺は揺れで転けたPCやモニタを、少なくともここから数日は立てておいても余震でまた転けるな、と机の下にそれらを横にして仕舞い込んでしまったのだが。
他の人はゆらゆら揺れる中、片付け直していたからなぁ。
なんとも律儀な、さすが日本人、と思っていたんだが。ひょっとしたら、そこら辺、経験があまり無くて「体で覚えていない」からだったのかも知んないね。

*1:単語の言い間違いはあったが、自分個人はそこら辺りは頓着しない

*2:核燃料は235な。