いろいろ。

もうさ、

東京も放射性降下物が降ってる段階なワケだ、微量とは言え。
なのに、まだ「専門家」とやらが「CT検査○回分に相当」なんつー、キチンと管理された環境下で放射線のみを浴びる場合を物差しとする様なコトは止めた方がいいと思うんだけどね。
放射線源が体表に付いたりや体内に入る場合と違うだろうよ、と。


あと、東大の

放射線科の医者さんとかでやっているツイッターアカウントがあって、色々所謂「放射能」について情報発信されてるみたいなんだか。

「公衆被ばく」の限度が100ミリシーベルト(累積)

って、俺が調べた限りは公衆被爆の限度は1ミリなんだがな。100ミリは作業従事者の旧基準(この事故が起こってからは250ミリに変更された)なんじゃねぇの、と。あと、放射性ヨウ素が煮沸で飛ばせる(コレはさすがに修正したみたいだが)とか、どんな「安全デマ」だよ、と。
言葉の端々に[安全」という印象を与えたい、てな意図を感じるのは、きっと俺の邪推なんだろうな。


追記:
こちらに続報を書いた。

しかしながら、

俺はゴクゴク飲んでますよ、水道水。検出当日は飯も炊いたしな。まだ大した値ではない*1し、恒常的にその値が出てるわけじゃないしね。


ところで、

事故の解説者として、その内容から信頼できると自分が思うのは、元東芝技術者の後藤氏だな。(上に書いた、被爆の人体への影響についてはまた別な。この人は原発の元技術者だからね。)
ただ、この人は地上波では殆ど登場しないんだな。
現場の運用やディテールを踏まえの発言になってると思うし、起こりうるリスクを説明しつつもデータがなくて分からない事は「分らない」と言ってるしね。
CSを視聴してたりやネットを探してみると、見れるかも。


けど、世間的には

なんか原発の問題って「小康状態」みたいな印象なんだろうか。
やー、俺は上に書いた信頼できそうな専門家の話とか、原子核物理とか諸々の本の知識からの印象は、今だ現場は「ナイフ・エッジ」な感じがする。一つ悪い事が起こってしまうと炉心溶融になってしまいそうだな、と。
また、こんな感じで、ある程度の放射性物質を垂れ流しながら「炉心をひたすら冷やし続ける」ってのは、何年もこの先続きそうな感じだな。ネットではソ連みたく「コンクリで固めてしまえ!」みたいな話も見かけるが、それは炉心から出る放射線が相当に少なくなってからだろう。今は数分とか時間区切ってしか作業が出来ない筈で、そんな現場で土木作業なんで出来ないんじゃないかと。


つかさ、

原発が弾けりゃ、現場でどんな事が起こるのか、東京だって空中の線量が上がるし、水が汚染されりゃ食うもん無くなるよね、とか、俺にとっては、別に目新しくなくてな。
前のエントリで書いたけど、ガキの頃チェルノブイリがあって、色々本読んだからね、知ってたよ、こんな風な問題が起こる、ってのは。まぁ、まさか今年目の前に、本の中だけだった話が、こんな風に現出するとは思わなかったけどね。
そんな中で「想定を超えた」なんて枕詞が、政府やら電力会社やら天下りやらの口からダラダラと垂れ流されている訳だが。
こんな、地震津波を元に原発が大変な事になるなんてシナリオは、その手の本を読めば分るけど陳腐とも言える程で。それこそ20年前からありふれた事故シナリオなんだよね。


そこを、

「そんな事は起こりえない」とか「絶対に安全である」とか宣ってた奴らがいるわけで。
まぁ、ホントにほんと、碌でもないよな、と。

*1:規制値自体、色々と書く事はあるのだが、一先ずこういう大雑把な表現で。