F1じゃなくて、

耐久の話だけどさ。



今年のルマンは、トヨタがハイブリッド・エンジンの「TS030ハイブリッド」で出場するとか。
F1参加については、数年の戦いっぷりを見た上で「何の意義があるのか全く分らん」と評していた自分ですが。
このハイブリッドマシンでルマン挑戦は、トヨタがワークスとして参加するのは、会社としてブランドとして、とても意味のあることだと思うのな。


やはり、ハイブリッドはトヨタが実用化したと言って差し支えないと思うし、ヨーロッパ的な車に対する見方からすると新技術(ハイブリッド)をレースの場で試す、ってのは自然な考えだと思うからね。
また、耐久って歴史的にもワークスマシンが主役で、メーカー同士の戦いってのが見せ場よね。内部的には実は「ヨースト・チーム」でも、背負ってる看板は、自動車メーカーである「アウディ」だったりするしね。
マシンよりもドライバーがスターで、メーカーよりもシャーシ・コンストラクタが主役のF1とはそこら辺が違うし、個人の顔が見えづらい日本のメーカー(除く本田第二期)としては、F1よりか耐久でしょ、と。


また、今回のTS030がね、自分としては面構えがナカナカ良いと思うんだな。
http://www.toyotahybridracing.com/wp-content/gallery/paul-ricard-test-1/moy_test1_1_13.jpg
via www.toyotahybridracing.com
とね、厳つい感じが今までのトヨタ耐久マシンとはチョッと違う。また、TS020みたいな「掟破り」感も無いしね。


まぁ、一つだけ、どうなんだろうなぁ、と思うのは、開発・製作が日本でなくTMGで行われた、という事だな。それは、日本のトヨタの中の人にしてみたら、「ああ、海外の子会社が勝手にやってるんですよね〜」くらいの意識にしかならない筈で、ま、そこが残念だな、と。




で、話変わって、“日本唯一のレーシングマシン・コンストラクターである、童夢の林御大がまた刺激的なこと書いてるなぁ、と。


童夢は強いの?弱いの?


うわー、いろいろ実名入りだよ。(;´∀`)
なるほどねー、イコールコンディションは聞こえは良いけど、結果、マシン・セッティングについての経験をドライバーが積めないという事なのな。Forzaで遊んでてもセッティングの大切さは痛いほど良く分るし、セッティングを詰める事は、決して「ズル」をするという事では無い、というのは分るからなぁ。


まぁ、なんつーか、「世界に伍してレースをする」という事と、日本のモータースポーツ界とは、構造的に相容れない、という事なんだろうなぁ、と。
実名云々はどうでもよくて、ワークスは、スター・ドライバーを育成しようとするんだけど、それを世界で支えるチームやコンストラクターは構造的に生まれにくく、またメーカー自身はモタスポに参入しているのに「中の人」で関心のある人は極少なくて、「イコールコンディション」を勘違いしている、と。



や、S102.5には、ぜひとも上位に入って完走して欲しいね。
なんならTS030より上位に。(モタスポへの入れ込み具合から、ね)