花火見物の翌日は、

ワンフェスであった。
流石に朝一番で行くつもりは無かったのだけど、それでも開場時間の10時を1時間遅く間違えていたのは痛かった。
お陰で昼近くの到着になって、見学の時間が少なくなってしまった。


あと、数年前に鉄で実物大スコープドッグを製作して、水道橋近くの倉庫でお披露目した芸術家(?)の方が、今回、ワンフェス会場で、「人が搭乗して実際に動くロボット」のプレゼンをする、という事で、ソレを見物したのも見て回る時間が少なくなった理由だな。
水道橋重工 | Suidobashi Heavy Industry


で、その動く所を見たのだが。
うーん、率直に言わせて頂くと、動かないスコープドッグを見たときの方が、衝撃度というか心理的インパクトは大きかったなぁ、と。


ソレが何故なのかは、大体分っていて、スコープドッグは「実物大の鉄のロボットを見てみたい」というプリミティブな動機に,見る側の俺(等)は言いようの無い迫力を感じたと思うのな。
だから展示ってたって、薄暗い倉庫に鉄の塊のロボットが鎮座しているだけ、なのが逆にこちらには分りやすかったと思うんだよね。



で、クラタスについてはと言うと。
動機は「動くロボットが見てみたい」という事なんだろうと思うんだけれど。
俺自身は、うーん、実際に動いてるのを見ても「あー、やっぱ可動域はそんなもんだろうし、(多分)個人というかガチの企業レベルの開発で無いから、動き自体もこんなもんだよなぁ」と。


つまり、スコープドッグは比較しようの無い、ある“頂点”だったと思うんだけど。
クラタスは、世の中にASIMOやらBoston Dynamicsやらの動くロボットたちと、「見た目で感じた事」をどうしても比べてしまうんだよね。で、「うーん、ちと寂しい感じが…」と。
スコープドッグに感じた唯一無二さ加減、では無いなんか別なもの、みたいな。
それは、腕のオモチャの」ガトリング・ガンやら、偵察UAVも「まぁ、AR.Droneだよなぁ…」という、「予想の範囲内」な感が強く感じられたんだよね。
また、プレゼン自体も、こう、いかにもイベントですよーといった音楽掛けてみたりーの、解説も製作者本人でなくプロのアナウンサー使ってみたりーの、そういう“企画”化が俺なんかからすると余計な感じよなー、と。


まぁ、ただ一つ、見といて良かったな、というのはあって、それはパイロットがクラタスによじ登って、ハッチ開けて、コクピットに納まる、その一連の様で。
ソコに限っては、「お!『ランドメイト(違』に人が乗り込むときは、こんな光景になるのか!」ってね(笑。



まぁ、クラタスについてはそんな感じで。
あとは、あまり見れてないんだけど、ミリタリー物のガレキで、特に戦車関係がどんどんスケールが小っこくなって行って、ついにはその切欠となったであろう「ワールドタンクミュージアム」よりも、更に小さく、更に微細で詳細な作り込みになってたのが、いい意味で眩暈起こしそうでしたな、と。