仕事PCの

CドライブをHDDからSSDに移し変えた。
実作業用*1のこのPCは、買った当時の厳しいスケジュールから、いつもの自作ではなく、自分では初めてのBTOモノのPCで。値段もソコソコだし(ロースペックだけれども)OpenGLカードも付いているから、割と良い買い物をしたかなと思ってはいたんだが。




HDDが所謂“エコ”なドライブで、某社の「グリーン」な銘柄のモノが入っていたんだが、3dsMAXで作業していると時折固まった様に操作を受け付けなくなって、そのまま2、3分レスポンスが戻って来ないって事が日に数度有ったり。
あと、ファイルを開けて一発目にFカーブのエディタを開くと、やはり手元の雑誌やらに手が伸びる程に画面が固まったり。
なんか、(何のかは分らんが)キャッシュが溢れていてその書き込みに手間取ってる様な、そんな動作。暫くすると、固まっていた間に溜まっていた操作が進んで、パパパッとウィンドウが開いたり閉じたりして、んで操作が戻ってくる、と。
スケジュール的にも予算的にも渋い話しかない昨今、効率よくドシドシ仕事をこなさないとイカンのに、日に何度も集中力を逸らされる事が起こるのは、チョッと耐えられんなぁ、と。*2


そんなこんなで、とにかくディスクを速くしたい、ならばこの際SSDだろう、と。データ移行ツールが提供されていて、Cドライブをまるっと移し変えれば、即、作業環境が復活するらしいし、そこも魅力だな、と。
そういう訳で、財政的に厳しい中、Samsungの840Proを買ってきた。まぁ、無印の840でも良かったんだけどね。そこはまぁ、どうせなら、という事で“Pro”にした。




で、付属のデータ移行ソフトを使って、Cドライブを移し変えようとしたのだが、なんと、そこで予想外に躓いてしまって、半日も時間を費やす羽目になってしまった。


代理店のサイトや説明書を読んで、「データ移行ツールをインストール → SSDを接続 → ツールを起動してデータ移行 」と進んだのだが、データ移行中にエラーが出て失敗。
Σ(´Д`)
再度ツールを起動するも、2回目に起動するとドライブそのものがツールから(そしてWindowsの管理ツールからも)見えなくなってしまう。
(;゚д゚)ポカーン
PCを再起動して一発目はSSDの中が見える。で、なんかデータは入っているらしい。しかし、使い物にならないのでツールからSSDをフォーマットし直そうとするが、何やらロックされて出来ない。ツール曰く、DOSの起動ディスクを作ってナンたらカンたらなので作ってみたが、その起動ディスクから「起動」しない、と踏んだり蹴ったりで。
。・゚・(ノ∀`)・゚・。




ネットを見ると、似た症状の人はポツポツいるみたいで、どうやら移行ツールの出来がイマイチということみたいだ。ただ、自分に起こった症状ドンピシャの人は居なかったので、自分なりに調べて、

  • SSDがフォーマット出来ないのは、アレコレの理由で最近のWidowsのCドライブは「GPT保護パーティション」とやらになっていて、クローン先も(ブートドライブでなくても)管理ツールなんかでフォーマット出来ないようになってるから、と判明。
  • それもあってSumsungのツールはDOSの起動ディスクを作って云々、という話になるんだが、その起動ディスクがまともに動かないならしょうがない、コマンドプロンプトからDISKPARTでSSDの中身丸ごと消してやる事に。
  • CUIなんで、とんでもなく自身がボケていて間違いを起こしてないかと疑心暗鬼に駆られ、あまり気分のいいものではなかったが、コマンド一発、あっさりサックリSSDがフォーマットできた。
  • で、今度は、またそのままSamsungのツールを起動するのではなく、Windowsの管理ツールからディスクの初期化と論理フォーマットを構築してやった。やっぱり基本ていうか、こういう所はツールに任せるのじゃなくて、手間でも従来のHDDと同じにしてやった方がいいのな、と。
  • 晴れて「素」のWidowsのディスクが出来たところで、移行ツールを起動。今度はエラーも出ずに「完了」の表示が。

コネクタをブートドライブと繋ぎ変えて再起動して、ようやっとSSDからWindowsを立ち上げる事ができた。



チョロッと3dsMAXを起動したり、ファイルを開いてみたりしたんだが、上で書いたFカーブのエディタを1回目に開く際も待たされる事なく即表示がされる様になった。
まぁ、実際に仕事に使ってみないと、SSD入れ替えが投資に見合ったものだったかどうか分らないけど、取り敢えずは狙った部分が目論見通りに速くなっているので、次の仕事はソコソコ快適に作業が出来るのではないか、と、そんな風に思っております、ハイ。

*1:他はレンダリング用スレーブ

*2: そもそも、なんでHDDが原因って思ったかと言うと、実は自宅のNASも同じ銘柄のHDDでこちらもやたらレスポンスが悪い。反応が返ってきてからのデータの転送などは大して違いは感じないんだけど、反応し始めまでがソレまで使っていて経年変化で壊れたSeagateのエンプラ用HDDとは雲泥の差、体感でも明々白々分ってしまう、という経験があったから。
 多分、あの銘柄は、消費電力を抑えるために頻繁にディスク自体がスリープ状態に落ちる様な、そんな設定のファームウェアになってるとかではないかな、と。
 やはり、お買い得と言えども色々ワケってのはあって、まぁHDDがそういうドライブだと言うのは、そこでコストを削っていると言うことなんだろう。
自分で自作の場合は、「(コスト的にも実用的にも)最速は目指さないが、シングルドライブでソコソコ速い」てなポリシーで部品を集めていたんで、こういうHDDを使ってみた事なかったんだが、今回初めて「ここまで違うか」と。
 や、所謂「フツーの使い方」なら別にグリーンでも何でも大した違いは無いと思うんだけどね。